朝鮮時代のエリート校「成均館」での若者の夢や友情を描く青春フュージョン時代劇『トキメキ☆成均館スキャンダル』。「花の4人衆」の中でも、ひときわあでやかで白い肌に笑顔が輝いていたヨリムことク・ヨンハ役を演じたソン・ジュンギ。コロ(ユ・アイン)との「カップル」エピソードなど、気になることをズバリ、聞いてみた。

― ゴージャスで余裕があるク・ヨンハ役はソン・ジュンギさんにピッタリだと感じましたが、ご自身はどう思いましたか。

「まず、ク・ヨンハは豪華でなければなりませんでした。理由は、顔も良いし衣装や外見を豪華に見せることによって、ヨンハの心理的な部分を表現する道具になったためだと思います。ヨンハのことを考えれば考えるほど、彼の持つコンプレックスを隠すための道具なのだと理解するようになりました。それからは、実は僕自身はアクセサリーを身に付けるのが好きではないのですが、衣装チームにいろいろなアクセサリーを準備して欲しい、一度来た衣装でない衣装を用意して欲しいと強くお願いしました。それが、ヨンハを表現する重要なアイテムでしたし、より豪華に見せようと努力しました。実は、どう見られるか負担だったのですが、視聴者にも好評でありがたかったです」 



― ク・ヨンハ役を受けて、どんな苦労がありましたか。

 「この撮影が始める前までは、本当に分かりませんでした。正直言って、とても大変でした。ストレスもたくさん受けましたし、このキャラクターをどう表現したら良いかも分からずとても負担に感じていました。ヨンハは、原作でもシノプシスでもとにかく明るい性格の人物だったので、僕自身も明るく冗談っぽく演じれば良いと簡単に考えていました。ところが、演じれば演じるほどそうではないことが分かっていって。ヨンハの持つ感情や秘密、好きな女性などが後半に進むにつれ少しずつ出てくるようになって、ヨンハという人物の一辺だけを見て演技してはいけないと考えるようになりました。ここまで悩むとは思いもしませんでしたが、演じてみて感じた苦労や悩みが大きかった分、達成感も大きかったです」



― 多面性を持ったキャラクターでしたが、演技のポイントはどこでしたか。

「ヨンハの演技で一番大きなポイントとして、瞬間瞬間で変化する表情などを短い時間でたくさんお見せしたいと思っていました。例えば、ハ・インスとのシーンではよく表現されているのですが、笑いながら話していても言葉にはとげがあるんですよ。笑っていたのに、急に無表情になったり、無表情だったのにまた笑っていたり、そんな姿でヨンハを表現したかったです」

― コロに対する感情の演技についてはどうでしょう。

 「同性愛に関する質問を多くされたのですが、今までコロに対して愛する感情で演技したことは一度もないんです。全て皆さんの妄想でしょう(笑)。むしろ、曖昧な感じを表現したと思っていました。視聴者の方たちがク・ヨンハはコロが好きなのかなあと気になるように」


ソウル=野崎友子通信員

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