朝鮮時代のエリート校「成均館」での若者の夢や友情を描く青春フュージョン時代劇『トキメキ☆成均館スキャンダル』。「花の4人衆」の1人、コロことムン・ジェシンというキャラクターを魅力的に演じたユ・アインにインタビューした。

―コロの役をどうしてもやりたいと積極的だったそうですが、その理由は。

 「コロは複合的な性格です。多くの面が後ろ姿やしぐさからもよく表れるキャラクターで、とても魅力的に感じました。また、この役を通してユ・アインという俳優を認識してもらえたらと思いました。デビューして時間は経つんですが、今まではあまり人気のあるキャラクターが少なかった(笑)。単に演技に満足しながら楽しく撮影することも重要ですが、コロ役で、多くの方に知ってもらえると思いました」



―その役を射止めた時の感想は。

 「実は、キャスティングされた瞬間から悩みが始まりました(笑)。ですが、やはりとてもうれしかったですね。多くの俳優たちが演じたいと思っていた役でしたので。達成感もあった半面、とても心配でしたし負担感もありました」

―コロ役を演じる上で何か研究したり考え出したことはありましたか。

 「キャスティングされて初めにすることは、そのキャラクターを作り出すことです。ですが、今回のコロの場合は『力を抜こう』『無で作ってみよう』と考えていたようです。シノプシスには身長が何センチだとか、筋肉がどれくらい、といった情報も書かれていたのですが、コロの性格を考えてみたら、『完全に力が抜けている人物』だというイメージが強かった。それは、コロの歩く姿を見ていただければわかると思います。服だって、別に自慢の身体を見せたくて肌けているのではなく、面倒で適当には羽織っているだけなんですよ。そういうコロの内面的な部分を表現したいと思いました。きれいな籠の中にいるペットのような感じではなく、その辺で遊んでいる動物のような…そんな感じを表現したかったんです」



―コロの一番魅力的なシーンを教えてください。

 「コロの初登場シーンですね。ユニを助けるために刺客のように登場するのですが、20話分のコロとユニの関係やコロの魅力をうまく表現したシーンだったと思います。実は1話では、このシーンだけの登場なのですが、とてもインパクトもあってよかった。ファンの方たちは、剣を振り回す僕の姿が好きみたいですね(笑)」

―カッコいいアクションシーンが多かったのですが、準備したことはありましたか。

 「アクションスクールに通ったぐらいですね。後は、身体作りをしました。いい身体ではないので恥ずかしいのですが(笑)。僕が今までやってきた作品のほとんどにアクションシーンがあったので、慣れてはいましたが、大変でした」



―コロは、恋心を抱いていたユニが近づくだけでしゃっくりが出たり、自分の気持ちを表現できないというキャラでしたが、実際のユ・アインさんはどうですか。

 「とても積極的です! 自分の気持ちをはっきり表現するし、少しせっかちです(笑)。コロのような消極的で好きな人を見ているだけの男とは全くの正反対。だけど、ちょっと素っ気ない感じで表現するような気もします」



ソウル=野崎友子通信員

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