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インタビュー:CG説に宇宙人説? 熱い性格のイ・ジア(上)
女優イ・ジアはこれまで、テレビで明るい笑顔を見せてきた。デビュー作『太王四神記』のスジニから『ベートーベン・ウィル~ 愛と情熱のシンフォニー~』のトゥ・ルミ、『スタイル』のイ・ソジョンまで、どれも一点の曇りもない清く正しい役だった。
だが、このほど終了した『アテナ:戦争の女神』(以下『アテナ』)のハン・ジェヒは違った。情報機関の有能なメンバーだが、胸を焦がすような片思いをし、結局愛がかなわぬまま死を迎える役だ。
2月22日にソウル市江南区新沙洞の飲食店でイ・ジアに会った。
「わたし、もともとこういう人間なんです」。ワンピースのすそをひらひらさせ、明るく笑うイ・ジアを見ても、すぐに『アテナ』のハン・ジェヒは思い浮んでこなかった。
「これまでずっと天衣無縫でおてんばな役を演じてきたのは事実です。重々しく冷静でクール、そして理性的な役は『アテナ』が初めてです。これまでイ・ジアという女優は一つのイメージだけでできていました。でも、(今回は)100%ではありませんが、別のイメージもできるということがお見せできたと思います。個人的には意義深いですね」
イ・ジアはアクション女優としての可能性をふくらまそうと『アテナ』に最善を尽くした。代役を立てず全アクションをこなしたのも、そうした意欲の現れだった。足の指が折れるけがをしたが、「軽いけが」と話すほど全力を尽くした。
「まねしているだけと言われるのが嫌でした。スポーツは全くしていませんでしたが、周りの方々が『結構うまいよ』と言ってくださって。銃もすごくたくさん撃ちました(笑)。ポーズを取る練習をしようとBB弾の銃(おもちゃの銃)も買いました。今、家にあります。でも、後ろ回しげりは全然できませんでした。だから結局、しないで済ませてしまったのが少し残念ですね」
イ・ジアは『アテナ』で初めて死ぬ演技をした。ソン・ヒョク(チャ・スンウォン)一味の計画を阻止しようと東奔西走し、最後に銃で撃たれて死んだ。
「白い布を顔の上にかぶせてくださるんですが、自分でもすごく悲しかったです。生きているのにかぶせられると思うと…。後悔はありませんでした。死ななければならない時なんだなと思ったので。『どうせ悲恋の主人公なら、最後まで強く』というつもりでした」