SBSの週末ドラマ『シークレット・ガーデン』は最終回を迎えたが、今でもその熱気は冷めやらない。

 女優ハ・ジウォンは同ドラマの中で自身が演じたキル・ライムの体温をまだ感じているようだった。ハ・ジウォンは連日続くインタビュー攻勢に忙しい毎日を送っているが、まだ「キル・ライム」から抜け出すことができずにいた。

 24日、ソウル市竜山区梨泰院洞のバンガローでハ・ジウォンに会った。インタビューの間中、静かに話を続けるハ・ジウォンに、「キル・ライムがキム・ジュウォン(ヒョンビン)に突進して行く、あの向こう見ずな姿が想像できない」と冗談を言うと、「脊椎(せきつい)5番を6番にしてあげましょうか(ドラマの中のセリフで流行語にまでなった)」と言ってほほ笑む姿に、キル・ライムの姿が垣間見えた。

 「ドラマを撮影している最中は、ここまで人気を得られるとは思っていなかった。最終回近くになって、ようやく実感できたくらい。ソウル歌謡大賞(1月20日)に出席したとき、会場にいた大学生たちから、「アメージングな(驚きべき)女性、いつからそんなにかわいかったの?」(同ドラマに出てくるセリフ)と言われた(笑)。恥ずかしかったけれど、気分は悪くなかった」

 ハ・ジウォンが「本当に何度も聞かれたこと」と話した質問。そう言われても、どうしても聞いてみたかった。「出演作をどのように選んでいるのか」というありふれた質問だ。


 「単なるインスピレーション。面白そうだ、わたしがこの人の人生を生きたら楽しそうだ、生きてみたい人生だ、と思った役を演じるようにしている。肯定的な性格で、挑戦することも大好きなので、特別『これは嫌』という作品もない」。

 インスピレーションだけでヒットを予感できるのも不思議だが、今回のドラマ『シークレット・ガーデン』を選んだのは神業に近い。ハ・ジウォンは最初にこのドラマのオファーが入ったとき、ドラマのタイトルまで輝いていたという。

 「『シークレット・ガーデン』はまず、ファンタジーという点が気に入った。わたしはファンタジーが本当に好き。そして、時にはタイトルを見ただけで光を感じることがある。『シークレット・ガーデン』がまさにそのケース。出演すると決めたときは、まだストーリーラインさえはっきり決まっていなかった」。

 キル・ライムの唇についたカプチーノの泡をキム・ジュウォンが自分の唇でふいてあげる「カプチーノキス」、キル・ライムとキム・ジュウォンの魂が入れ替わった状態で交わす「ベンチキス」、キル・ライムがキム・ジュウォンのパーティーに女性らしい姿で登場し、情熱的に交わす「パーティーキス」まで、すべてが名シーンばかりだ。ハ・ジウォンはこのうち「パーティーキス」が一番記憶に残っているという。

 「どれも少しずつ違った雰囲気なので、全部記憶に残っている。その中でもパーティーでのキスが一番キュンとなった。一番切なくてロマンチックだった」

ホーム TOP