元Fly to the Skyのファニが、初めてのソロコンサート「HWANHEE Japan Live 2010 “LOVE ONE”」を28日に大阪・なんばHatchで、30日に東京・品川ステラボールにて開催した。

 30日は、あいにく台風模様の天候の中、満員となった客席に「お久しぶりです。今日は良い思い出を作りましょう」とあいさつをすると、「今日はバラードをしっかり聞かせた後、情熱的な舞台を用意しています」の言葉通り、前半は「Tomorrow」(ドラマ『オーバー・ザ・レインボー』OST)、「僕の人(ネサラム)」(ドラマ『ベートーベン・ウィルス〜愛と情熱のシンフォニー〜』OST)、「ネガトアプルケ」(2010年デジタルシングル曲)などファニのハスキーボイスでバラードをじっくり聞かせた。

 後半は、黒のタンクトップで鍛え上げられた腕を見せ、客席にタオルを投げ込むなどして、熱くパワフルナステージを見せた。そして、「大阪、東京と日本でコンサートが開催できてありがたい気持ち。もっと何回も来なければと新たに思った。何度も呼んでくれるとうれしい。皆さんがいるから僕がいる」と流れる汗を抑えながら感謝の気持を伝えた。


 アンコールのラストには「思い出を共に作りたくて歌います。良い思い出になりますように」と「一枚の思い出(ハンジャンエチュオク)」を歌いコンサートは終了した。

 その後、囲み取材が行われ感想を聞かれると「大阪・東京と皆さんが熱く情熱的な反応を見せてくれて、久しぶりだったのでうれしかった。皆さんの情熱で緊張するすきがないくらいだった」と語った。

 また、「韓国でOSTとして発表されたものは日本でも知られている。聞きたいと思われる曲を中心に、Fly to the Sky時代からのもの、ソロアルバム曲など満遍なく入れて構成し、雰囲気が盛り上がるダンス曲を織り交ぜながら選曲した」と見る側の立場に立った選曲だったことを話した。


 特にファンと一体感を感じた曲は、との質問に「胸が痛くても(カスマパド)」を挙げ、「マイクを向けた時に言葉の壁を感じない。一体感を感じてうれしかった」と笑顔で答えた。

 ファニのイベント時は雨、雪、台風と悪天候に見舞われることが多いことに触れ「ファニさんは雨男?」とユニークな質問が出ると、「空も平凡な天気よりも、その方が僕を歓迎していると思う。ただ雨や雪は来づらいので申し訳ない。しかし、印象に残る感じがする」と語った。

 現在、11月にスタートする連続ドラマ『嵐を呼ぶ恋人』(MBC)を撮影中のファニ。来年30歳だがやりたいことは、との質問に「歌手は続けるが、今後は俳優に比重を置いて活動したい」との展望を明かした。



東京=野崎友子通信員

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