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永遠なる韓国人の国民的おやつトッポッキ(下)
■できたてトッポッキの元祖新堂洞「マ・ボクリムばあちゃん」の店
「味付けは嫁も知らない、誰も知らない」と、コチュジャンのCMで「おばあちゃん」が言う一言が、韓国にセンセーショナルを巻き起こした。トッポッキの元祖と呼ばれるマ・ボクリムさんの小さな露店から1978年に始まった、練炭の火で作るトッポッキが、それまでのしょうゆ味とは違う、新しい甘辛トッポッキのスタイルを生み、いつの間にかソウル市中区新堂洞に「トッポッキ通り」ができるほど流行した。新堂洞のトッポッキは、もちにインスタントラーメンのめん・ギョーザ・おでん・ゆで卵などを入れて煮込んだトッポッキ。ラーメンのおかわりは500-2000ウォンだ。さまざまな具を入れ煮込むという作り方は、まるで日本の鍋物のよう。マ・ボクリムさんの秘伝製法によるトッポッキのソースは辛すぎないので、「辛いのは苦手」という日本の方にもオススメ。もちろん、あらかじめ注文があれば、さらに辛味を調整できる。開業時からの味を守り続けている新堂洞トッポッキは、なじみ客には思い出を、初めての人にはトッポッキ通りでの貴重な体験を提供してくれるスポットだ。
*料金: できたてトッポッキ二人前10000ウォン
*アクセス: 新堂(신당)駅下車。7番出口からまっすぐ歩いて5分。
*時間: 9時-翌1時 所 ソウル市中区新堂1洞292-112
*Tel: 82-2-2232-8930
■学校前のトッポッキ屋さんがランクアップ街路樹通りスクールフード
「放課後のお楽しみ」を極める「スクールフード」のモットーは、誰もが楽しめる買い食いの高級化。高級化の一つとして、あらかじめ作っておいた物を温め直すのではなく、全メニューを注文を受けてから作り始める。スクールフードならではの特製ソースで、ソウル市内の各店が厳選された材料を使い、豊富なメニューを作ってくれる。甘辛い味がたまらないトッポッキ「道印トッポッキ」(5000ウォン)、クリームソースで作った「カルボナーラ・トッポッキ」(8000ウォン)、イカ1杯分を使った新製品「丸ごとイカ・トッポッキ」(12000ウォン)…。より多くのお客様の好みに合わせようというスクールフードの試みは、9種の味が楽しめるのり巻き「全部巻き」(シラス・ツナ・いためたキムチ・ガーリックベーコン・トビッコなど)からも分かる。新沙洞街路樹通りのほかに、明洞・清潭洞・狎鴎亭洞にも支店があり、どの店でも日本語メニューが用意してあるので、ご注文前に一言どうぞ。
*アクセス: 新沙(신사)駅下車。8番出口からまっすぐ30メートル行き、Jタワーで左へ曲がって街路樹通りへ。20メートル先の右側。
*時間: 11時-24時
*住所: ソウル市江南区新沙洞541-15レビュー
*Tel: 82-2-511-7127
■学生時代思い出の味をそのまま弘益大・暴力団トッポッキ
え? 暴力団員がトッポッキを売っているって? 「暴力団トッポッキ」の社長は、暴力団とは無関係。大きな体の男たちが露店でトッポッキを売っているため、時に酔っぱらいとのけんかが起きることも。それで警察署に出入りしていたところから、「暴力団」というニックネーム(?)が付いたそうだ。それには、社長の無愛想な第一印象も一役買っているとか。これからは、露店ではなく店舗を構え、より多くのお客さんを集めたいそうだ。この店では、やや辛めながら甘みもあるソースを手作り。甘さの後に辛味がやって来るので、辛い物が苦手な人は飲み物と一緒にどうぞ。
コメと小麦粉を混ぜた、モチモチ&滑らか感のあるもちと、甘辛味のソースは暴力団トッポッキの特徴だが、それと同時に昔、放課後に買い食いした思い出の味。仏頂面のおじさん7人が作る「暴力団トッポッキ」は、にぎやかな弘益大駐車場の夜に欠かせない存在だ。
*料金: トッポッキ2500ウォン、スンデ2500ウォン、天ぷら2500ウォン、おでん2000ウォン
*アクセス: 弘益大・想像広場から横断歩道を渡りまっすぐ歩いて20メートル。
*時間: 12時-18時
*住所: ソウル市麻浦区西橋洞弘益大公営駐車場の路地
*Tel: 82-2-337-9933
文_ チョン・ウンギョン 写真_ チョン・イクファン