こんな二人だが、ただ幸せだった訳ではない。シン・ウンジョンは35歳の初産だったため、心配も人一倍だった。

 「高齢出産だったため、本当に心配した。特に、赤ちゃんには本当に申し訳ないと思った。結婚が遅すぎたと思ったことはないけれど、妊娠した時は、自分の体がもっと若かったら…もっと体を大切にしておけばよかった…など、色々なことを後悔した」

 今年4月、そんな心配とは裏腹に、シン・ウンジョンは健康な男の子サンウ君を出産した。シン・ウンジョンは先日、サンウ君の誕生から100日目を迎え、それを記念するもちを持って、サンウ君と一緒に、夫の出演している『製パン王キム・タック』のロケ現場に出掛けた。

 「撮影現場の人たちは、サンウを大歓声で迎えてくれた。すごい人気だった。その日、スタッフの皆さんに誕生100日を記念するもちを配って一緒に食べたのだが、翌日、『100日のもちにはお返しをするもの』と言って、プレゼントまで下さった。本当にうれしかった」(ソンウン)

■子どもは3人
 パク・ソンウンはサンウ君の顔見たさに、撮影が終わった後、どんなに遅くなっても家に帰る。ハードな毎日だが、まったく疲れは感じないという。毎日4時間程度しか眠れないのに、そのうちの1時間はサンウ君の世話のために使ってる。

 「サンウは本当におとなしくてあまり泣かない。最初の1カ月は深夜にもミルクを欲しがったのだが、その後は一晩中よく眠るようになった。本当に親孝行(笑)。夜遅くまで撮影があった日は、帰ったら眠らなければならないのに、サンウと遊んでしまうため、2、3時間しか眠れない。携帯電話に動画を保存しておいて、撮影現場でもずっと見ている。携帯電話には写真も800枚以上ある」(ソンウン)

 「わたしの写真は2、3枚あるかないか。それも、サンウと一緒に写っている写真」(ウンジョン)

 夫の愛情を完全に息子にとられてしまい、少々すねた表情のシン・ウンジョンだが、もう既に二人目が欲しいと思っているという。最初の子どもがまだ生後3カ月を過ぎたばかりなのに、子どもを3人生む計画まで立てたという。それもそのはずで、サンウ君が生まれてから、パク・ソンウンに大きな変化が訪れた。何をしても、物事がうまくいくのだという。これもすべて、サンウ君のお陰かもしれない。

 「『製パン王タック』に出演している時にサンウが生まれたのだが、そのときからずっと、すべてのことがうまくいくようになった。まず、僕の心構えから違う。演技観も変わり、責任感も強くなった。以前なら適当に済ましていた部分も、今ではサンウのことを思い、歯を食いしばって、最後まで全力を尽くすようになった」

 キム・タック(ユン・シユン)を見守るチングの頼もしい姿には、息子サンウ君を見る父親の思いが込められているのかもしれない。

 仕事熱心なことで知られるシン・ウンジョンが、復帰の時期を決めることができずにいる理由は、子どものためだ。出産からまだ3カ月程度しかたっていないが、美ぼうは完全に元通りに。それにもかかわらず復帰をためらうのは、やはり子どものため。

 「以前は自信がなかったのに、サンウを産んでみたら、もっと子どもが欲しくなって。早く仕事に復帰したいけれど、それをあきらめてもいいほど子どもがかわいい」(ウンジョン)

 子どもには惜しげもなく愛情を注ぐけれど、過保護にはなりたくないという。大人になって、自分も俳優になりたいと言ったら、黙って見守るつもりだとか。

 俳優の苦労を知っているせいか、パク・ソンウンは内心、息子には俳優ではなく、運動選手の道を歩んでもらいたいと思っているという。

 「僕の父の夢が、息子たちを運動選手にすることだった。僕はバレーボール、兄はバスケットボール選手を目指していたのだが、足にけがをし、途中であきらめた。もし運動選手になるというなら、僕が全幅的なサポーターになるつもりだ。

僕の希望としては、野球選手になってもらえたらうれしいのだけれど(笑)」

ホーム TOP