―作詞・作曲も手掛けられていますが、4月に発売された最新のアルバムの中には、ご自身の体験談をもとにした歌も入っているとか。

 「『ひととき』は、ファンの人に気楽に聞いてもらいたいと思って作りました。『君泣かすように』は偶然出席した結婚式場で、昔の彼女が別の男性と結婚する花嫁姿を見てしまった、という歌なんですが…体験談です(笑)」

―『君泣かすように』を歌う時の気持ちは複雑ではないでしょうか。

 「そうですね。悲しい感情が込み上げてしまう時もありますが、昔のことなので、たいていは気楽に歌えることが多いですよ(笑)」


―歌手以外に、俳優に挑戦したい、というような思いはありますか。

 「歌手の僕が演技もやってしまったら、俳優さんが困るでしょう? …それは冗談ですけど(笑)。復帰後今までは余裕がなかったのですが、いい機会があって、いい役に恵まれたら挑戦してみたいという欲はあります」

―日本の活動もいろいろ予定されているようですね。日本のファンについてはどういう印象でしょうか。

 「日本のファンは、音楽をちゃんと聞いてくれます。それが、自分の音楽スタイルに合っていて、日本でのライブはとても楽しみです。8月の花火大会は、EVANとして日本のファンの前で歌う初のステージなのでドキドキしてますが期待しています。そして10月の単独ライブではたっぷりお聞かせできる予定です。日本での活動もより活発にしたいので、頑張ります! 応援よろしくお願いします」


 昔の美少年の面影が残る童顔のEVAN。実年齢よりかなり若く見えるが、話をしていると、その中身はしっかり成長していて、26歳のりっぱな大人だと感じることができた。以前はクラブ活動の延長のようにただ夢中で仕事をしていたが、今は確固たる意志の下、仕事に真摯(しんし)に向かっている意識の違いのようなものが感じられた。

 EVANは、8月19日午後7時30分から行われる「2010神宮外苑花火大会」会場の秩父宮ラグビー場で約20分間のステージを務め、3~4曲披露する予定だ。そして、10月16日には、待望の単独ステージ「EVAN 2nd Live Concert in Tokyo」を東京・ラフォーレミュージアム六本木で開催。本人の言葉通り、日本活動に拍車をかける。

東京=野崎友子通信員

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