ドラマはヒット作なく停滞…『IRIS-アイリス-』も視聴率不振
アイドルグループは活躍…中年層だけでなく10-20代に浸透

 日本では韓国ドラマの人気が低迷している一方、アイドルグループが新たな「韓流ブーム」をリードしている。40-50代の女性を中心に広がり、(ごく一部の層で熱狂的なブームを巻き起こしたという意味で)「ティーカップの中の台風」と言われた韓流ブームが、初めて日本のポップカルチャーの中核層をなす10-20代と接点を持ち、さらに普遍的なパワーを発揮する下地を作っているのだ。


■アイドルグループの躍進

 人気グループBIGBANGは今年前半、日本で多数の音楽賞をさらった。5月末、東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された「MTV WORLD STAGE VMAJ 2010」で、最優秀ポップビデオ賞など3冠に輝いた。BIGBANGは2月に行われた「日本ゴールドディスク大賞」でも「ザ・ベスト5ニュー・アーティスト」に選ばれている。2008年に初めて行われたBIGBANGの日本でのコンサートはほとんどが売り切れ。2PM、2AM、SHINee(シャイニー)、BEAST(ビースト)、MBLAQ(エムブラック)なども10-20代の日本人ファンから支持され、活発に活動している。東方神起の活動休止以降、さらに多くの韓国アイドルグループが日本の若い世代の関心を集めているのだ。YGエンターテインメントのファン・ミンヒ広報チーム長は「一足早く人気が出たRain(ピ)やSE7EN(セブン)のファンは30-50代の女性が多かったが、BIGBANGをはじめとする最近のアイドルグループは日本の10代に注目されている」と話す。

 ガールズグループは今年中に日本市場に「無血入城」、つまりすんなりと進出に成功する可能性が高い。KARA(カラ)、4minute(フォーミニット)などが徐々に人気を上げている中、少女時代は8月25日に東京で約1万人を集めデビューライブを行う予定だ。日本の音楽関係者らは「日本のガールズグループの活動はこのところ足踏みしているので、少女時代の日本進出を機に、韓国のガールズグループがJ-POP界を掌握する可能性は高い」と見ている。K-POPを紹介するチャンネル「Mnetジャパン」のミン・ビョンホ本部長は「日本ではAKB48を除き、ガールズグループの活躍が目立たない。現在、韓国ガールズグループの日本人ファンのうち、80-90%が10-20代女性という点も、見通しを明るくしている」と話す。Mnetジャパンの急速な成長も、K-POPに対する日本人の関心の高さを示している。08年1月は加入数が5万人に過ぎなかったが、この2年間で2倍近い9万人に増えた。

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