現在アジアドラマチックTVで放送中の『チュノ~推奴』。10月にTSUTAYA独占レンタルでリリースされることになり、カリスマ的演技を見せた主演のチャン・ヒョクの記者会見が4日、ZEPP TOKYOにて行われた。

 『チュノ』が大ヒットとなった理由について、「これまでの宮廷を中心とした時代劇や英雄劇といったカテゴリーから抜け出して、底辺の人々の暮らしをテーマにした素材が新鮮だったのでは。また映像が美しかったし、共演者の方々とのハーモニーができていた、という点が視聴者に受け入れられたのではないかと思う」と語った。

 一見ニヒルな印象だが、10年間も同じ女性を愛し続けるという純粋な面も持っていたテギル。そんなキャラクターについては「テギルという役は、善悪で分けることができない、たまたまチュノという職業を持った普通の人間で、生き生きとした人間像というのを最初にシノプシスから感じることができた」とした。


 そして「表現する時には、両班の高い地位から平民にも劣るチュノの身分にまで転落していく彼の心の過程などを細やかに描きたいと思った」と語った。

 見どころについては、「ソン・テハ将軍とイ・テギルが出会って決戦を展開していくというシーンが何度もある。とてもスペクタクルで、人物の真偽というのも、盛り込まれているので、アクションシーンをよく見てもらえれば、よりおもしろく鑑賞してもらえると思う」とアクションシーンとそこに秘められた演技への自信を示した。

 体の露出も多かったが一番大変だったことは、との問いには「もちろん体を維持するのも大変だったし、アクションをこなしたり、馬に乗ったりというのも簡単なことではなかったが、最も大変だったのは、目にどのような力を入れていくのかという点。普段は目に力が入っていないが、心から愛するオン・ニョンに関しては、自然に目に力が入ってくるだろうと思ったし、そのあたりの変化をどうつけていくかというところに気を使った」と明かした。


 アクの強い役が多いチャン・ヒョクに、普通のサラリーマン役などをやってみたくはならないか、と尋ねると、「さまざまな人物を演じていきたいと思っているが、重要なのは、舞台がどういうもので、自分のあたえられた役割がその中でどういうポジションに置かれているのか、そして共演者たちとどういったハーモニーを作っていけるのかということ。その三者が揃っていれば、あっさりとしたサラリーマンでも、あっさりとしていないサラリーマンでもどんな役でも演じていきたい」と答えた。

 なお、会見後に同所にて行われたイベント『チャン・ヒョクwith LOVE』では、800人のファンがチャン・ヒョクとの触れ合いの時間を持った。


 「『チュノ』の打ち上げの翌日に中国へ行き、約2カ月間、中国ドラマ『イブのすべて』の撮影をして、最後のシーンは4日間、日本で撮影した。そしてソウルへ戻って、4日後に今回また日本へ来た」と近況をファンに報告。『チュノ』のエピソードやこれまでの作品の話、小さい時のエピソードなどを語ったほか、ジークンドーの実演や、歌の披露などでファンを楽しませた。

 『チュノ~推奴~』DVD(発売・販売元:カルチュア・パブリッシャーズ)は10月22日より、全国のTSUTAYAのみでレンタルスタート。



東京=野崎友子通信員

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