スターインタビュー
インタビュー:『同伊』ハン・ヒョジュに聞く(上)
春とは思えないほど冷たい風の吹くMBCドラミア(京畿道竜仁市)。韓服を華やかに着こなしたハン・ヒョジュは、片時も台本を手放さなかった。ドラマ『同伊(トンイ)』(MBC)の主人公にキャスティングされた当時、プレッシャーを感じると話していたハン・ヒョジュだが、今では同ドラマ一色に染まっていた。
このドラマは朝鮮第21代国王・英祖の実母で、朝鮮朝第19代国王・粛宗の側室だった、下女出身の淑嬪崔氏(同伊)の波乱万丈な人生を描いた作品。ハン・ヒョジュはこのドラマで、下女から雑仕女(宮中で雑務を行う宮女)、監察部の宮女を経て、粛宗の側室になる同伊役を演じている。ハン・ヒョジュをスターにしたドラマ『華麗なる遺産』のコ・ウンソンが韓国版「キャンディ(漫画『キャンディ・キャンディ』の主人公)」だとすれば、同伊は朝鮮時代版「キャンディ」といえるだろう。
■宿命のように舞い降りてきた「同伊」
「タイトルロールを演じるということにプレッシャーを感じました。同伊は実存の人物である上に、10代から50代までを演じなければならないと言われ、うまく演じることができるか心配でした」
しかし、ハン・ヒョジュが同伊を演じるのは「運命」だった。『華麗なる遺産』を終え、次の作品を選んでいたとき、『同伊』のシノプシスを渡されたが、最初にそれを見た瞬間、「同伊」の二文字が目に飛び込んできた。そして、それからはずっと、「同伊」という文字だけが見えるような気がしたという。
「『同伊』の台本を渡された時、どんなにうれしかったことか…。でも、そんな喜びもつかの間、プレッシャーと『わたしが演じたい』という相反する気持ちに押しつぶされそうになりました。今ではすべて忘れて、ただ全力を尽くして演じています」
同ドラマは『宮廷女官チャングムの誓い』や『許浚(ホジュン)』を演出した時代劇の大家、イ・ビョンフン監督の作品。「『同伊』のヒロインを誰にするか」ということは一時、テレビ業界の注目の的だった。既に『同伊』は日本やタイ、香港などに先行販売されることが決まっており、80億ウォン(約5億9000万円)以上の収益をもたらしていたため、主演を演じる女優は「第2のイ・ヨンエ」になるという声も挙がっていたからだ。そのため、多くの女優たちが『同伊』に出演するため、さまざまな努力を講じた。
■明るく元気な気分にしてくれる女優
「時代劇は2度目です。でもまだ難しいですね。時代劇は、特定の演技のテクニックが必要なジャンルです。視線の角度や動き、タイミングまで気を使わなければならないから。最初はどこか不自然でしたが、今では少しずつ慣れてきたような気がします」
ハン・ヒョジュは当初、時代劇特有の撮影所の雰囲気や韓服のため、気苦労が多かった。しかし今ではむしろ、時代劇の長所が分かってきたという。衣装や髪型を変えずに撮影するため、台本によりいっそう集中することができるのも長所の一つだ。
「『華麗なる遺産』のコ・ウンソンは、若々しいさわやかな魅力の持ち主だったけれど、同伊は落ち着いていながら積極的に物事を進める人物。だからわたしはどちらのキャラクターにも満足しています。最近のように苦しい時期には、そんなキャラクターが視聴者を元気にしてくれると思うからです」