俳優キム・ナムギルが17日、東京・文京シビックホ-ル大ホールにて開催された日韓国交正常化45周年記念「日韓Charity Presents 3rd日韓友情フェスタ」に出演し、トークショーのほか歌声も披露した。

 現在BSフジで放送中の『善徳女王』のピダム役で日本でも人気が急上昇しているキム・ナムギルが公式に日本を訪れたのはこれが初めて。ファンイベントを行うのも初めてということで、ファンにとっては待望のイベントだった。

 トークでは、『善徳女王』の作家・監督からどんなアドバイスを受けたか、との話題で「自由に演技をしていいと言われたので、日本のマンガ『バカボンド』の武蔵や『スラムダンク』を参考にしました。刀を持った時には武蔵のように、刀を持たない時には天真爛漫に純粋な姿で演じました」と明かすなどした。


 また、撮影を頑張れた、原動力は何か、との問いに「食べていかなきゃいけないから。韓国はハングリー精神で有名です(笑)」とユーモアを交えて答えたり、共演者とのエピソードを「現場では家族のように、みんなで車の中で雑魚寝をしたりもした」と和やかな現場の雰囲気を語った。思い出のシーンは、との問いには「3つあります。ムンノの死と…」とネタバレも。

 トークに引き続き、『善徳女王』のスペシャル映像とともに、トンマンに捧げる切ない愛の歌「愛してはだめですか?」を熱唱すると、ファンの大きな喝采(かっさい)を浴びた。

 同イベントは、日韓文化交流&チャリティーをコンセプトに、チャリティー後援者と主旨に賛同する韓流ファンを無料招待するというスペシャルイベント。その趣旨に賛同したキム・ナムギルが、多忙な中、出演を快諾したという。軍入隊前の出国が難しい時期だったが、政府もイベントの趣旨に理解を示し、特別に許可されたものだとのことだ。


 イベントには、キム・ナムギルのほか、歌手POSITIONも友情出演、また室内管弦楽団「バラダン」も出演し、『善徳女王』OST曲ほかの演奏で観客を引き込んだ。

 なお、キム・ナムギルは翌18日、児童福祉施設を訪問し、子どもたちと触れ合いの時間をもつほか、午後1時には、韓国ゆかりの埼玉県日高市の高麗神社を参拝に訪れる。

 『善徳女王』に続き、今韓国で撮影中の事前制作ドラマ『悪い男』(邦題:『赤と黒』)で主演を務めているキム・ナムギル。韓国では5月より放送が予定されている『悪い男』じは、来春、NHKでの放送が決まっており、日本でのブレークも近いようだ。

東京=野崎友子通信員

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