―劇中には、かなり強い女性たちが出てきますが、女性を引っ張っていくのではなく支えていくという役どころについてどう思いましたか。ご自身は強い女性をどう思いますか。

 「『善徳女王』は善徳女王とミシルの対立が大きな流れになっているのですが、キム・ユシンは善徳女王の後ろから無言で見守り続けて、そして力になってあげるという役なのですが、とても魅力的な役だったと思います。強い女性に関しては、僕の母が強い女性ではないかと思っているんです。そういう強い女性というのもよいのですが、僕はどちらかというと温かくて賢い女性がいいと思います(笑)」

―長丁場の現場でストレスがあったのでは。どうやって解消しましたか。

 「ストレスが溜まっても、撮影続きで解消する時間はなかったので、解消しなくてはという気持ちすら持たないようにしていました。でも撮影中、時間が空いた時には、共演者の人たちと遊んだり、一緒に時間を楽しんで、おしゃべりして、というのが気分転換でした」

―時代劇をやったことで、新たな発見はありましたか。

 「撮影に入る前に乗馬の練習をしたんですが、乗馬の才能があるんじゃないかと新たな発見がありましたね(笑)。今後も乗馬は続けたいと思うし、新たな趣味になりました」


―OSTにも参加されましたが、やってみてどうでしたか。

 「以前、『魔王』の時も参加したことがありますが、ドラマのOSTに参加するということは、後で形に残りますし思い出にもなると思い、今回も参加させてもらいました。今回の歌は、メロディーも歌詞もとても良かったです」

―次回作について、教えてください。

 「映画『シラノ・エージェンシー』というロマンチックコメディーで、4月初めにクランクインする予定です」

 オム・テウンは、インタビューが行われた後、日本各所でのファンとの温泉ツアーに出発した。そこで楽しみにしていることを尋ねると、「ファンの方々に直接お会いすると、心が通じ合うと実感できるんです。そんな瞬間が楽しみです。温泉ツアーは、地方にも行って新しい風景も楽しめて、体も休めて充電もできて、ファンの方にも会えて、ファンの方も楽しんでくださる、とてもいい時間です」と顔をほころばせた。

 そして、日本のファンについて「いつもありがとう、という気持ちで、いつも感謝しています。そして、皆さん、とてもかわいらしい方々だと思っています」とうれしい言葉を聞かせてくれた。オム・テウンが、演技以外でも、多くのファンに愛される理由がわかる気がした。

 イ・ヨウォン、コ・ヒョンジョン、パク・イェジン、オム・テウン、キム・ナムギルら出演の『善徳女王』は、DVD-BOXⅠが発売中で、BOX-Ⅱが4月21日に発売、以降順次発売予定。また、現在BSフジにて毎週木曜日午後7時から放送中だ。

東京=野崎友子通信員

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