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ジュンスがミュージカル初挑戦、その出来栄えは?(上)
初めは緊張、ブレスが短い
ファンら「無難なデビュー戦」
一人孤立している感じ。ソウル・世宗文化会館大劇場のC列172番に座っていた記者はそんな気分だった。客席の95%以上は女性。1月26日はミュージカル『モーツァルト!』が開幕(同月20日)して以来、初めて東方神起のジュンス(本名:キム・ジュンス)が出演する日だ。ファンたちは前売りチケットの発売日から、ジュンスが出演する全公演のチケットを完売とした。
主人公モーツァルト役には、トップクラスのミュージカル俳優イム・テギョン、パク・ゴンヒョン、パク・ウンテ、そしてジュンスが共同キャスティング。記者はすでにイム・テギョンの公演を観覧していた。正直に言うと、イム・テギョンとジュンスの実力を比較してみたかった。そして、ミュージカル公演文化と東方神起ファンのファン文化が衝突しやしないか、気になった。
■チケット戦争のジレンマ
「チケットが余っていたら売ってください」。26日、ソウル・光化門の世宗文化会館前。劇場周辺は、ダフ屋やチケットを購入できなかった女性ファンでごった返していた。
ある女子高生ファンは「1カ月のお小遣いは8万ウォン(約6100円)だけど、25万ウォン(約1万9000円)を払ってでも(『モーツァルト!』の)チケットを買う」と、自分のブログに書き込んでいた。
建物の入り口では、黒いスーツ姿のスタッフが人の出入りをチェックしていた。普段は建物内のロビーまで、誰でも自由に出入りすることができるのだが。
同公演の制作会社EMK側は、「以前、世宗文化会館でアイドルスターが出演する公演を行ったことがあるが、チケットがないファンらが殺到し、窓ガラスが割れてロビーが修羅場と化したことがあった。ロビーに設置されている舞台モニターでもいいから見せてほしいというファンが多く、仕方なくロビーの出入りを規制することになった」と説明した。
パンフレットやCD販売の窓口は大混雑していた。主催会社テアトロのキム・ヒョンヒチーム長は、「パンフレットは平均的に全席(3000席)の10%ほどが売れているが、今日は1000部以上売れた」と語った。販売率は普段の3倍以上だ。レンタル双眼鏡もすでに品切れとなった。