2009年にテレビ3局の演技大賞授賞式で大賞を受賞した俳優たちの平均的な経歴だ。KBS第2『アイリス』のイ・ビョンホン(39、以下受賞時の年齢)、MBC『善徳女王』のコ・ヒョンジョン(38)、SBS『妻の誘惑』のチャン・ソヒ(37)…。1989年から91年までにデビューした「古参クラス」の俳優たちだ。

 10年前の受賞風景は少し違っていた。99年の演技大賞受賞者はKBS『王と妃』のチェ・シラ、SBS 『青春の罠(わな)』のシム・ウナ、MBC『バラと豆モヤシ』のキム・ヘジャ。このうち、チェ・シラは31歳、シム・ウナは27歳だった。特に、シム・ウナはデビュー6年目という、女優としては「ジュニアクラス」。二人は「若い年齢に似合わぬ神がかり的な演技」と絶賛され、ドラマ界内外から広く支持を得た。



■1990年代は20代の大賞受賞者10人、2000年代は3人

 一時、ドラマで大活躍していた「恐るべき新人俳優たち」が消えつつある。「20代で彗星(すいせい)のように現れ…」と形容された若い俳優たちが、この10年間でどんどん減っているのだ。

 本紙が1985年から2009年までの地上波テレビ局3社の演技大賞受賞者を分析したところ、時がたつにつれ、徐々に受賞者の高齢化が顕著になった。演技大賞受賞者の全体数は増えたが、20代の大賞受賞者は減っている。

 90年代は「若い俳優の全盛時代」だった。90-99年の3社の演技大賞受賞者のうち、20代(20-29歳)受賞者は計10人で、全大賞受賞者(26人)の40%近かった。キム・ヒエとチェ・シラは20代半ばで大賞を2回受賞、当時最高の人気を誇ったキム・ヒソンは「ミスターQ」(98年)で最年少大賞受賞者(21歳)の記録を作った。

 ほかのスターも同じだった。ハ・ヒラ(24、以下受賞時の年齢)、キム・ジス(26)、チェ・ジンシル(29)なども比較的若くして大賞を受賞し、トップスターの仲間入りをした。同時期に30代の大賞受賞者は6人、40代3人、50代7人だったことを考えると、非常に著しい活躍ぶりだ。

 しかし、2000年代になると、状況は一変した。「共同受賞」が増え、テレビ3社の大賞受賞者は計34人に増えたが、逆に「ニューフェース」の受賞は激減した。00-09年の20代演技大賞受賞者は3人(ハ・ジウォン、ムン・グニョン、アン・ジェモ)で、全体の10%にも満たない。だが、30代の受賞者は急増(21人)し、全体の60%を占めている。40代も6人で20代を上回った。

 30代の受賞者のうち、「新顔」はキム・ミョンミンとソン・イルグクくらいで、あとはほとんどが90年代から活躍してきた俳優たちだ。

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