■入試の達人たちによる受験テクニック伝授


 『勉強の神』も『ドラゴン桜』も大学入試をテーマに、三流高校の劣等生たちが入試の達人たちの受験テクニックを伝授され、一生懸命勉強することで成長していく過程を描いている。

 だが、『ドラゴン桜』が東大合格の秘訣(ひけつ)に焦点を当てているとすれば、『勉強の神』はタイトル通り、「勉強の神」になる戦略を伝授しているといえるだろう。

 『勉強の神』を演出しているユ・ヒョンギ・プロデューサーは、まず「『勉強の神』を『ドラゴン桜』のリメークだと思っている方が多いようだが、日本の漫画『ドラゴン桜』の中核部分を持ってきているだけ」とクギを刺した。

 そして、「日本は各大学で試験が違うこともあるが、韓国は修学能力試験(修能=日本のセンター試験に相当)という共通試験を受ける。教育や入試の背景が違うため、ドラマの内容もかなり変わらざるを得ない」と説明した。


 ドラマ関係者は「現在、トップクラスの名門大入試のため現場に携わっている専門家により顧問チームを構成、韓国の実情に合わせ、実質的な勉強戦略法を伝授する。『勉強はダメ』と自暴自棄になっている劣等生たちに、『なせば成る』という希望のメッセージを伝えたい」と話している。

 実際、日本では『ドラゴン桜』放送後、大きな反響があった。ドラマが放送された翌年、06年度の東大志願者数が12%も増加したという記事が報じられたのだ。

 韓国でも反響が高い。教育熱心な保護者や入試を控えている受験生たちは、『勉強の神』が紹介している受験テクニックに強い関心を示している。『勉強の神』は韓国の入試制度にどんな影響を与えるか、目が離せない。

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