8日午後、フジテレビマルチシアター(東京都港区台場)において17日よりBSフジにて放送されるドラマ『チング~愛と友情の絆~』の記者会見が行われ、主演のヒョンビン、キム・ミンジュン、ソ・ドヨンとクァク・キョンテク監督が出席した。

 会見では、苦労した点についてヒョンビンは「高校の時にボクシングをしている設定だったので6カ月間ずっと運動を続けて、運動と撮影を平行しながらやっていたこと」とし、「映画『友へ チング』を見て、この監督、この作品のキャラクターを演じてみたいと思った夢が現実になったということで、非常に愛着を感じている。自分がまるでその映画の中に入って演技をしているようになれて、とてもうれしかった」と語った。


 キム・ミンジュンは、「撮影中ずっと夢を見てきたような気持ちだった。すべてのスタッフ、俳優らも情熱を傾けて撮影に臨んだ。私も映画『友へ チング』を見て、いつか自分も成長して、こんな良い作品に参加できたらと思っていたが、夢が現実になって撮影に臨み、瞬間、瞬間が本当に楽しく過ごせた。ドラマを見て少しでも感情を感じてもらえればうれしい」と答えた。

 そしてソ・ドヨンは「クァク監督の作品が以前から好きで、素敵な監督、俳優とご一緒できて私はなんて幸せな仕事ができているんだろうと思った。撮影を終えて別の現場でも、時々『チング』の現場を思い出すほど」と語り、三者共に監督への尊敬や信頼の思いを口にした。


 そんな言葉を受けてクァク監督は、「皆さんと一緒に仕事ができて幸運。1時間映画を20本撮るつもりで頑張って撮影した」と映画監督らしいコメント。さらに「9年前に映画『友へ チング』のドンス役のチャン・ドンゴンも同じ場所で撮影した雨の中、刃物で刺されて死んでいくというシーンを撮るのは苦労した」と明かした。

 それに対しヒョンビンは「3日間の撮影予定で、3日も死ななければならないのか、と思っていた」と笑わせ、「その予定が4日になり、監督を恨んだ(笑)。撮影場所にチャン・ドンゴンさんの写真が貼ってあるのをみて、自分が夢みていたシーンを撮っている自分はなんて幸せだと思ったが、映画の時よりもさらにいいシーンを撮りたいという欲もでてきた」と渾身(こんしん)の演技を振り返った。


 『チング~愛と友情の絆~』はクァク監督手掛けた名作映画『友へ チング』のドラマ版。映画版は、2001年に公開されるやいなや約800万人を動員し韓国映画界のすべての記録を塗り替え社会現象までも巻き起こしたことで知られる。その素材を、若手ナンバー1俳優のヒョンビンら豪華キャストで再びクァク監督がドラマとして手掛けた。17日よりBSフジで毎週午後7時、日本初放送される。

 また、『チング~愛と友情の絆~』は世界初のモバイルTV局「BeeTV」にて、「オリジナルカット版」が放送される。ドラマ本編を、映画版のストーリーに沿って約120分に再編集したもので、映画でもドラマでもない、BeeTVだけのオリジナルカットバージョン。20日より配信され、ドコモ携帯電話のiチャンネルで視聴できる。



東京=野崎友子通信員

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