-善良なイメージがある。そういえば、演じられる役や行動に制約を受けているという思いはないか?

 「善良だと見てくださることに感謝する。そういうイメージを持つのは簡単なことではないと思う。そしてそういうイメージから魔性の女のような演技をすることになれば、あまりに過激で受け入れられないのではないかと思う。またこういうイメージを一掃しなければならないと思っていても、逆効果となることもある。今は少しずつ変化を加え、本当に自分に自信があるとき、何かをやってみたい」

-7年目だが、そろそろ変化が必要なときではないか?

「以前は前だけを見ていたが、最近は少しずつ横が見える。だから以前よりはるかに自分の弱点が見える。それでもありがたいことに、作品をやるたびにとても薄い膜だが、その膜を一枚ずつはいでいってるようだ。実力が付いていけなくても、気後れしないようにしようと思う」

-映画ではソル・ギョングに憧れ、そうなろうと努力している。実際そういう先輩はいるか?

 「ユン・ヨジョンさん。『頑張れクムスン』で共演したが本当に尊敬している。女優には、生まれつきの女優と、努力して女優になる人がいると思う。わたしは後者だ。ユン・ジョジョンさんは現場でNGを出さない。それはセリフが口を付いて出てくるまで練習をされるという意味だ。連続ドラマなので長くやっていると緊張感がなくなるのに、少しも変わらなかった」

-熱心なキリスト教信者だが、ハン・ヘジンにとって女優というのは召命なのか?

 「そうだ。召命であり使命だ。女優として関心を受け、影響力というものが生まれる。良い影響力を与えることができたらもっと感謝し、一生懸命生きなければならないと思う」

-影響力が生まれる分だけ、自由から遠ざかる部分もある。恋人のナオルに関し、いつも質問されたり。

 「女優として良い仕事をするのと同じぐらい、横にいる人も重要だ。傷つけたくない。6年間一緒に笑ったり泣いたりした、支えとなる人だ。ある人は、男女の仲はどうなるか分からないとアドバイスをする。しかし彼は計算できない大切な人だ」

-ドラマをメインとする俳優と映画をメインとする俳優がいる。今後ハン・ヘジンが進む道は?

 「ある人はテレビドラマをメインにする俳優を生活型演技者ともいう。自らそうおっしゃる方もいて。しかし言葉はそうでも実際は違う。その情熱は生活型だとしたらあのように表れない。わたしは小さく進んでいきたい。驕慢(きょうまん)という単語が一番嫌いだ。驕慢になりやすい職業なので、低く仕えていつも感謝しながら生きていきたい」

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