17日、東京ドームにて「韓流フォーカード~FOUR OF A KIND~」を成功裏に終えたイ・ビョンホンが主演し、同日韓国で最終回を迎えたスパイ・アクション・ドラマ『アイリス』が2010年春、TBS地上波全国ネット放送される。地上波のほか、BS-TBS、CS・TBSチャンネルを含め、TBS総合放送することも決定した。

 イ・ビョンホンはこの日、チャン・ドンゴン、ソン・スンホン、ウォンビンとともに、韓流4大スター夢の競演として「韓流フォーカード~FOUR OF A KIND~」公演を行い、6万人余りの観客を動員したが、奇しくもこの日は『アイリス』の韓国での最終回放送日でもあった。

 この日本での大イベントの直前、同日の朝方までイ・ビョンホンが撮影を行っていた『アイリス』。同イベントで、「今夜最終回を迎えるが、数時間前に撮影が終わったばかり。48時間以上の撮影が続き、ここ何日かはあまり寝ておらず、肉体的、精神的にもどん底にあったが皆さんに会って新たな力をいただけました」と語っていた。

 また、「この約10カ月、キム・ヒョンジュンとして生きてきたので、別れなければと思うと気楽な気持ちにもなる一方、さびしい気持ちにもなり、両方の思いが入り混じっています」とその心情を吐露。

 「でも、いい結果を出せたし、多くの方にたくさんの愛情をいただいたので、すてきなラストシーンを迎えることができました。撮影が終わったときは、キム・テヒさん、監督と一緒に抱き合いました」と満足感を示した。

 ドラマ終盤になって、元交際相手から精神的・肉体的被害を受けたとして提訴され、逆に名誉棄損の疑いで告訴するなどトラブルを抱えることになったにもかかわらず、それを感じさせずハードなスケジュールの中、カリスマあふれる素晴らしい演技を見せてくれたイ・ビョンホン。

 「肉体的、精神的にもどん底にあった」彼だが、「今日は僕を暖かく迎えてくれるファンの方々に会えてうれしいです」とキラースマイルを大きな会場いっぱいに振りまいていた。マスコミの追及を受けることもなく、熱く暖かいファンに囲まれたこの時間は、クタクタのイ・ビョンホンの大きな癒しとなったのは確かなようだ。

 一方、『アイリス』は200億ウォン(約15億円)という巨額の制作費、日本、ハンガリー、韓国で行なわれた長期ロケ、話題性十分で豪華な出演者とスタッフ、朝鮮半島南北分断という重厚なテーマで話題を呼んだスパイ・アクション・ドラマ。イ・ビョンホンほか、キム・テヒ、チョン・ジュノ、キム・スンウ、キム・ソヨン、T.O.Pら豪華俳優陣が揃ったのも見どころだ。

 「大作」という噂に違わないスペクタクルな映像と迫力溢れるアクションシーン、シャープでスリリングな映像は視聴者を引き付け、韓国では初回から24.5%(TNS調べ。以下同)の高視聴率を記録し、その後どんどん数字を伸ばし、最終回は驚異の39.9%を記録した。

東京=野崎友子通信員

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