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チャン・ヒョクがDVD発売記念イベントでサイン会
俳優チャン・ヒョクが9日午後3時30分、東京・韓国文化院ハンマダンホールにて主演ドラマ『いかさま師~タチャ』のDVD発売記念イベントに登壇した。
DVD-BOX購入者を対象に行われた同イベントでは、未公開映像の上映、トーク、そして全員にサイン会が行われた。
チャン・ヒョクはこの日囲み会見を行い、『いかさま師~タチャ』の見どころについてあらためて「ギャンブラーの世界におけるさまざまな人間模様が描かれています。コニ(チャン・ヒョク)は、ギャンブラーになりたくてなったわけではなく、友達との約束を果たすためにこの道に入っていきます。日常からかけ離れたところでギャンブラーの道を歩むのですが、日常の大切さ、幸せを取り戻していくという過程が描かれています」と説明。
そして「ギャンブルが好きではなかったし、身近なものではありませんでした。しかしドラマの中では、ギャンブルをショー的な要素、娯楽的な要素で見せなければなりませんでした。そのため実際のギャンブラーやマジシャンの方々にお会いしてテクニックを学んだりしました」と明かした。
現場での苦労として、「学ぶ過程はかなり大変でした。撮影中は、失敗することなしに、巧みにギャンブルをこなしているという姿を見せなくてはならなかったので難しかったし、顔の表情と手の技術を別々にうまくこなされなければならなかったことが難しかったですね」と振り返った。
チャン・ヒョクにとっての名シーンは、との問いに「ドラマ序盤でいかさま師たちの詐欺に遭い、両親の貯めていたお金をすべてだましとられ、家を出なければいけない状況に追い込まれます。そして列車に乗ってソウルへ旅立つ前に母親へ電話をするシーンです」とし、「その演技をしている時は演技を通り越し、自分の胸に響きました。それからもう1シーン、刑務所に入ってしまったコニに母親が面会に来た時に、『私は、あなたの息子ではありません』と言うシーン。胸にグッとくるものがありました」と語った。
共演者のキム・ミンジュンについては、「ドラマに入る前から、同じ釜山出身ということもあり、親しい友達でしたので息もあったし、安心して演技に臨むことができました。アクションシーンでは、相手との関係が気まずかったりするとぎくしゃくしますが、キム・ミンジュンさんとはコミュニケーションとることもスムーズでしたし、自然にお互いリラックスした状態の中で演技することができました」とした。
チャン・ヒョクは最近、韓国では映画『オガムド』『うさぎとリザード』『ペントハウスエレファント』の3本が公開となり、舞台あいさつなどを行なってきたが、現在はKBSで1月から放送予定の『推奴(チュノ)』の撮影真っただ中と多忙を極めている。
「来年は30代半ばとさしかかります。最初に演技を始めたころに考えていたことですが、俳優は30代半ばから40代にかけて、その男の生き方や人生というものが最も色濃く表現できる年代ではないかと期待していました。30代半ばを迎えることで、より俳優として成熟して自分のカラーを色濃く出していくことのできる俳優になれるのではと期待をもっています」と来年の抱負を語った。
チャン・ヒョク、キム・ミンジュンが「いかさま師」として強烈な演技対決を繰り広げる『いかさま師~タチャ』はハン・イェスル、カン・ソンヨンが共演。DVD-BOX1&2(販売:メディアファクトリー)で発売中だ。
東京=野崎友子通信員