韓国で今CMクイーンとしても熱い人気を誇る歌手ソン・ダムビ。彼女は、チュ・ジンモ(『飛天舞』、映画『霜花店(サンファジョム)運命、その愛』)、キム・ボム(『花より男子~Boys Over Flowers』『エデンの東』)とともに主演を務めた『MY DREAM』で、さわやかに、はつらつとパク・ソヨン役を演じた。

 2007年のソロ歌手デビュー以来、キュートでセクシーな容姿とダンスミュージックで魅了してきたが、今年、ドラマ『MY DREAM』で、いきなり主演に抜擢。日本ではアジアドラマチックTV★So-netにて12月から初放送される『MY DREAM』で女優デビューを果たしたソン・ダムビにこのドラマについて、また「女優」についての思いを聞いた。

―なぜ、このドラマに出演を決めたのでしょうか。

 「本業は歌手ですが、演技には興味が前からあったんです。それでそのスタートをどのようにすればいいのか心配でした。できるだけナチュラルな、自分の素顔に合ったものを最初は演じたいと思っていました。『MY DREAM』でわたしが演じたキャラクターは自分と似ています。気さくで活発だけど、女性的な面も多少は持っている。初めての演技への挑戦なので、このような自分が共感できるキャラクターを自然に演じてみようと思ったんです」


―テボ(テコンドーとボクシングの基本技術を利用したエクササイズ。ボクササイズ)のインストラクターという役でしたが、それで苦労されたことはありますか。

 「自分はアーティストですし、ダンスや運動は好きで得意ですが、テコンドーは経験がなくてパワー、スピード、体力の面できつかったです。自分はけっこう体育会系だと思うのですが、テボは女性にはかなりきついですよ。最近はダイエットにいいと習っている人も多いそうですけど(笑)。キム・ボムさんとのスパリングシーンは、代役なしで自分でやったので大変でしたが、それ以外は楽しく撮影できました。普通なら、撮影期間には忙しくて運動ができないものですが、むしろテボをやる役で運動ができてよかったです(笑)」

―演技についての準備、レッスンはどのようにしましたか。

 「デビュー前の練習生時代の2、3年間に、歌とダンスはもちろんですが、ほかにやりたいことがあるのかと聞かれて、演技だと答えました。それから演技のレッスンも一緒に重ねてきました。でも、実践とレッスンはやっぱり違いました。現場で実際ぶつかることによって、より多くのことを学ぶことができました」


―初の演技をしてみて、特に苦労した、記憶に残っている点は何でしょうか。

 「歌手の活動は、準備を全部終えてステージでそれを披露しますが、役者は現場での共演者との呼吸などもっと細かい要素が必要でした。それが本当に大変でしたが、共演者やスタッフが親切にいろいろ教えてくれて助かりました。それでも、14回連続NGを出したことがあります。一回緊張したらそれが解けなくて、表情やせりふも硬くなる一方で。夜中なのに自分のせいで撮影が終わらないからより固くなってしまって、監督もイライラしてくるし、本当に途方にくれました」

―どんなシーンだったんですか。

 「チュ・ジンモさんのせりふに対して、自分が悔しい表情を作ってリアクションするシーンでした。それでリアクションの演技ってこんなに難しいものなんだと感じました。でも、あれをきっかけに演技力もアップしたようです」

ソウル=野崎友子通信員

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