アジアを代表する女優チャン・ツィイーと、韓国のトップ俳優ソ・ジソブが主演した映画『ソフィーの復讐』の特別試写会が29日午後7時、東京・丸の内ピカデリー2にて行われ、二人が舞台あいさつに登壇した。

 チャン・ツィイーは「今回は初めてラブコメディーをやり、プロデューサーもやった。映画を楽しんで、ソフィーと同じように幸せになってください」と映画をPRした。

 そして、自ら指名したという共演のソ・ジソブについて「これは簡単な役ではない。中国語を勉強しなければならないし、撮影場所も中国。つらかったこともあると思うが、新たな試みをしてくれて、感謝している」と述べた。


 それに対しソ・ジソブは、「以前からチャン・ツィイーさんが憧れだった」とし、「中国語のせりふは本当に難しく、ストレスを感じたこともあったが、海外での経験も長いチャン・ツィイーさんがいいアドバイスをたくさんくれた。楽しんで幸せな気持ちで撮影したらいいと言ってくれて、大きな力になった」と語った。

 チャン・ツィイーにソ・ジソブとのエピソードを尋ねると、「ジソブさんはコメディーの才能を持っている。彼がある場所でソフィーを見かけて、追いかけて壁にぶつかってしまうシーンがあるが、そこがすごくおもしろかった」と言いながら、思いだしたように笑った。何回ぶつかったのか、と尋ねるとソ・ジソブは「2回」と笑いながら答えた。


 ソ・ジソブは「思いのほか、(チャン・ツィイーと)一緒に出る場面が少なかったのが残念」としながら、「本当にいい経験になった。海外の俳優が自分一人だったので、皆さんに温かくしていただいた」と振り返った。

 そして、「俳優というのはひとつの作品を終えて、このように皆さんに前に立つときが一番緊張するし、一番幸せを感じる。皆さんが作品を見て幸せな気持ちになってくれれば、こちらも皆さんから元気をいただいて次の作品に臨める」と言うと、会場を埋め尽くしたファンからは大きな拍手が沸き起こった。


 またチャン・ツィイーは、「初めてラブコメディーに挑戦した。気に入っていただければ、周りの皆さんに勧めてほしいし、不足の部分があれば意見を言ってほしい。これからも応援してください」と言い、ソ・ジソブに向けて「もっともっとたくさん作品に出てほしい。今回はあまり共演するシーンが多くなかったので、また機会があったら共演したい」とのラブコールも。

 漫画家のソフィー(チャン・ツィイー)が、イケメン外科医のジェフ(ソ・ジソブ)との結婚寸前にふられてしまう。ソフィーは、ジェフを奪った女優ジョアンナ(ファン・ビンビン)からジェフを取り戻し、今度は自分が振ってやる!と決意。ハロウィンのパーティーで出会ったゴードン(ピーター・ホー)を仲間に引き込みソフィーの「復讐」が始まる…。

 『ソフィーの復讐』は2010年1月9日より新宿ピカデリーほかにてロードショー公開される。



東京=野崎友子通信員

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