2008年に韓国で放送され、最高視聴率43.6%という大人気を博したドラマ『君は僕の運命』に主演したパク・ジェジョン。CMモデルを経て、2007年にドラマ『アイ・アム・セム』で俳優デビュー。寡黙なボディーガード役で人気を集め、同作で主演に抜擢された期待の俳優だ。今回、初めて公式に日本を訪れたパク・ジェジョンにインタビューした。

―CFモデルから俳優になったきっかけは。

 「以前から映画俳優になりたいという夢はありましたが、CFの仕事で先に声をかけていただきました。例えば、文学には、詩、小説、随筆などがあったりするように演技にもさまざまなジャンルがあると思います。CFの仕事も俳優という仕事のジャンルに含まれると思いますし、テレビCFは短い時間ではありますが、1つの作品だと思い臨んでいました」

―『君は僕の運命』にキャスティングされた経緯を教えてください。

 「多数のCFに出演していましたが、その一つのCFに監督の目が止まったようで、キャスティングされました。フランスのレストランで料理を頼めない彼女のために、韓国からテレビ電話で彼が流ちょうなフランス語で注文をしてあげるというCFです」



―初主演ということで、不安や迷いはありませんでしたか。

 「そういうものを感じている間もないままに撮影に入ってしまいました。ホセ役になりきるための準備が急がれる状況でした。もちろん、うまくやりとげなくては、長い撮影を乗り切らなくてはというプレッシャーはありましたが、それを取り払うために、役を忠実に演ずる努力をしました」

―視聴率40%を超える大好評を博したドラマとなりましたが、どのあたりから手応えを感じましたか。

 「ドラマの中で“肯定の力”というせりふが出てきますが、最初からこのドラマはうまくいく、と前向きに肯定的に考えていました。視聴率も20、30%と伸びてきて、中盤から、ホセがスビン(コン・ヒョンジュ)とセビョク(ユナ)の間で揺れ動く、愛の葛藤(かっとう)が始まり、それを解いていくという過程で視聴率が高くなってきたと思います」



―ドラマの中では一番女性と絡むシーンが多かったのですが、演じる上で大変だったことはありましたか。

 「ホセは2人の女性の間で揺れ動くのですが、セビンとの関係がようやく整理されたかと思うと、今度はセビョクとうまくいく。そしてセビョクとうまくいったかと思うと母親との葛藤(かっとう)が生まれてくる…というような話なのですが、1人の女優さんとのシーンの撮影が終わると、もう1人の女優さんとの撮影が始まるというように女優さんはそのシーンの撮影を終えて帰っていくのに、僕はずっと撮影が続いて、体力的にとてもハードでした(笑)」

東京=野崎友子通信員

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