イ・ヒョンジンは、シットコム『キムチ・チーズ・スマイル』で俳優デビューし、昨年10月から今年4月にかけて放送され高視聴率を記録した『家門の栄光』で本格ドラマデビューを果たし、注目を浴びた。

―人気を得た『家門の栄光』ですが、これはどのような経緯で出演することになったのでしょうか。

 「Let’sBeという缶コーヒーのCMを見て気に入ったということでキャスティングされました。このドラマでも最初に自分が決まったと聞いています。普通の大学生、というイメージが好まれたようです」

―共演のユン・ジョンヒさん、チョン・へジンさん、パク・シフさんはどういう方たちでしたか。

 「パク・シフさんとは個人的に親しいんです。でも対立する役なので、やりにくい部分もありました。リハとかでつい笑ってしまったりとか。ユン・ジョンヒさんは、本当に口数が少ない、物静かな人です。あまりに静かなので、最初は嫌われてると思ったほどですが、そういうタイプの方なのだとわかって安心しました。チョン・へジンさんは、実はとても活発で男っぽい人なんですよ」

―好きなシーンを教えてください。

 「二つあります。一つは、29話でダナに泣きながら訴えるところです。視聴者の方にも好評だったので、うれしかったです。もう一つは、53話のヘジュ(チョン・へジン)とのキスシーンです」

―プライベートなことをお聞きします。長所・短所を教えてください。

 「長所は、粘り強いところ、心が温かいところ。短所は、熱がりなところ、眠たがりのところですね」



―体の中で自信のあるところはどこでしょうか。

 「身長と目、です」

―長いお休みには何をしますか。

 「海外旅行が好きです。日本、ハワイ、香港、パリ…いろいろ行きました。今はギリシャ、イタリアに行きたいです。イタリアは半島国家で、韓国と似ていて、人の気質も似てるんですよ」

―好きな俳優さんがパク・ヘイルと聞きましたが、どんなところが好きですか。

 「顔がいい俳優は大勢いますが、カッコいい男、紳士的な男から、ばか、変態的な人、殺人者などどんな役でもできる方。そういう点に憧れ、そういう俳優になりたいと思っています」

―今後、どんなドラマ、どんな役をやりたいですか。

 「まだ未熟なので、自分の長所をいかせる役がいいですね。でも、殺人者とか、自分の正当で純粋な青年のイメージを打ち破る役にも挑戦したいです」

―共演してみたい俳優さんは。

 「相手役を楽にしてくれる女優のチョン・ドヨンさん。ずっと好きだったイ・ナヨンさん。男優ならパク・ヘイルさんです」



―日本のドラマや映画は見ますか。好きな俳優、歌手はいますか。

 「ドラマなら『HERO』『1リットルの涙』、映画は『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』『Love Letter』 などが好きです。俳優では『地と骨』の北野武を見て引き付けられました。女優では、広末涼子、蒼井優。歌手は安室奈美恵が好きです」

―日本のファン、そしてまだイ・ヒョンジンさんを知らない方にも、自己アピールを。

「学生時代に日本語を少し学びましたし、日本が好きです! 日本のドラマや映画には、考えさせられるような、魅力的なものが多いと感じていて、まだ自分は未熟ですが、将来出てみたいとも思います。それまでは『家門の栄光』や『宝石ビビンバ』などを見て愛していただければうれしいです」

イ・ヒョンジンは礼儀正しく、優しい人柄で、現場の雰囲気を暖かくする好青年だ。俳優としてはまだまだ成長途上にあるが、演技への真摯(しんし)な探究心や確かな展望が感じられる。何よりナチュラルな素顔がみずみずしく、とろけそうな笑顔は他に代え難い魅力だ。

『宝石ビビンバ』は全50話予定で、韓国MBCで毎週土・日曜午後9時45分から放送中。日本での早期放送も期待したい。


ソウル=野崎友子通信員

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