俳優で歌手のアン・ジェウクが27日午後6時30分、東京国際フォーラムホールAにて「アン・ジェウクJAPAN TOUR 2009 “Life for Love”」を開催。会場は5000人のファン埋め尽くされ、元気にステージで熱唱するアン・ジェウクに大きな声援を送った。

 アン・ジェウクは19日にニューアルバム「Life for Love」を発売。プロモーションを行うことはなかったが、オリコンウィークリーランキングで49位を獲得し、好調な売れ行きを記録中だ。

 ライブ前に行った記者会見で「温かみの感じられるコンサートにしたい。小さなお城の庭園にファンの皆さんを招待するというイメージで楽しいひと時を過ごしたい。落ち着いてはいるが熱い情熱を表現したい」と抱負を語ったアン・ジェウク。

「今日のコンサートは、昨年のさいたまアリーナのコンサート以来で、本来5月に予定されていたが、やむを得ない手術を受けることになり、ようやくコンサートを開くことになった。待ちわびてくれていたファンの皆さんのことを思うと本当に申し訳ないと思う気持ちとうれしさとが半々」としていた。


 ライブでは、ニューアルバムから、日本語のタイトル曲「愛が…愛を」を含め3曲を披露したほか、ロック、ミディアム、バラードなどさまざまなジャンルから全26曲をパワフルに熱唱。元気なパフォーマンスで「完全復帰」を強くアピールした。

 4月にレコーディング中にのどの不調を覚えて検査したところ、声帯のポリープが発見され、手術を行った。そのため、レコーディングも中断され、5月に予定されていた日本ツアーも延期となってこの日を迎えただけに、本人もファンも感慨ひとしおの様子。

 歌の合間のVTRでは、手術のために入院している様子や、昨年フランスに旅行に行った様子、また先日行われた恒例のファンイベント「サマーキャンプ」の様子などが流された。

 フランス旅行で髪を短くしファンを驚かせたアン・ジェウクだが、「フランスの床屋に行ったが英語があまり通じず、店のご主人の頭を見て“それと同じようにしてくれ”と言ったらあのような頭になった」と話したり、「サマーキャンプで全員のファンと腕相撲をしたのだが、骨折してしまった方がいた。申し訳なかった」と明かすなどした。


 そしてアンコールでは、得意の 「TSUNAMI」から「ギンギラギンにさりげなく」「ジュリアに傷心」と日本語の歌でファンをまた楽しませた。そして本当に最後の曲「FOREVER」はファンとの大合唱となった。

 ここ1年余り、活動を控えてきたアン・ジェウクだが、11月からミュージカル『切り裂きジャック』に出演する。ミュージカルへの出演は『ガイズ&ドールズ』以来11年ぶり。そして10月には韓日で、カン・ヘジョン、イ・スギョンとともに主演したテレシネマ『トライアングル』が放送されるなど、再び活動を活発化させている。

 手術後、多少声が変わったようにも思えたが、元気で明るい姿が魅力のアン・ジェウク。「CDの発売延期やコンサートの延期で皆さんに迷惑をかけた。その分、これからもっと皆さんに会いたい」との意欲を見せ、「12月21日に初めてのファンミーティングを東京・JCBホールで開催します」との発表も。完全復活をファンに誇示し、この日の幕を下ろした。

東京=野崎友子通信員

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