先日、ソウル市庁前のソウル広場で不思議なものを見た。

　広場の入り口に大きな黄金の卵を抱えた人間の形の巨大なオブジェがあったからだ。

　「ソウル市と一緒に立ち上がれ！」というタイトルのこの像は、鉄骨と鉄条網で作られた人間が重い卵を持ち上げている姿を表現したもので、ソウル市立大学のキム・ソク教授など芸術家や一般市民が一緒に完成させた公共美術プロジェクトだ。

　最初は鉄条網だけでできた像だったため、人間が重い荷物を一生懸命持っているように見えたが、数日後もう1度この像を見に行ってみると、中にたくさんの石がつまった力強い「超人像」に変身していた。

◆「超人像」を見て希望を持とう！

　超人像の中につめられた石には、一般市民の小さな願いが書かれている。その小さな石が集まり、超人を作ったように、市民たちの小さな願いを集め、現在の経済危機を克服しよう、という意味が込められている。

　この「超人像」は当分の間ソウル広場に展示される予定だというから、近くを通りかかったときは、ぜひ1度記念撮影をして、希望を分かち合ってはいかがだろうか。

　また、ソウル市はこの作品のほかにも、計12点の作品を市内各地に設置する計画だという。ほかの作品も今から楽しみだ。

オブジェのタイトル：「ソウル市と一緒に立ち上がろう！」
場所：ソウル広場
作家：キム・ソク（ソウル市立大学教授）

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