“前進”“打ち破る”などを意味するSMASHという英語から、前向きで積極的に突き進むようにと名付けられた男性6人組ダンスボーカルグループ「SMASH(スマッシュ)」が日本に上陸した。

 SMASHは1990年代に圧倒的な人気を誇った男性アイドルグループ「H.O.T」の元メンバー、トニー・アンが設立したTNエンターテインメントの秘蔵っ子。メンバーはWORLD(セゲ)、HERO(ヒーロ)、JERRY(ジェリ)、NARU(ナル)、CHEONWOO(チョンウ)、HANBANG(ハンバン)の6人。

 29日、「THE FIRST SMASH」と題されたライブ&トークイベントが川崎クラブチッタで2回にわたり行われた。初お披露目ということで、冒頭にあいさつを兼ねたトークコーナー、後半にライブという構成。


 ライブではミニアルバム「Open Fire!」収録の3曲「君に見える」「Never ending Story」「飛上(ピサン)」のほか、V6の「Feel your breeze」など全6曲を披露した。

 アイドルグループながら、歌唱力、ダンス力を誇るだけでなく、作詞作曲をもこなすなど多才な彼ら。初舞台ながら堂々とステージを務め、私物のプレゼントや、最後にファン一人一人と全員が握手するなどして、早くも日本ファンの心をしっかりつかんだようだ。


 1回目の公演を終えた後に行われた会見で、「女性の方がとってもかわいい」「最初は緊張していたが、観客が楽しんでくれて、一つになった気がして緊張がとれた」「温かく見守ってくれたことに感謝したい」など口々に初のショーケースの喜びとファンへの感謝の気持ちを述べた。

 日本で好きなアーティストは、との問いにリーダーのWORLDが「Zoo。彼らの音楽でダンスを学んだし、いろいろ影響を受けた。今はPerfume」と答え、続いて「KAT-TUN」(HERO)、「広末涼子。かわいいから」(JERRY)、「V6」(NARU)、「Dragon Ash」(CHEONWOO)、「SMAPと木村拓哉。演技がうまいし、いろいろな仕事をしていていろいろなパフォーマンスを見せてくれるから」(HANBANG)などと口々に答えた。


 そして今後の抱負については「最近いろいろなグループがあるが、自分たちはかわいいアイドルのグループというよりも、カメレオンのようにいろいろな姿を見せられるグループとなりたい。みんなそれぞれにいろいろな才能があるので、多様性を見せていきたい」と語った。

 昨年の8月に韓国でミニアルバム「Open Fire!」をリリースしたSMASHだが、今新しいアルバムを準備しているという。まだまだ知られていない新人の彼らだが、「いろいろな才能と多様性」を大いに発揮して見せてほしい。「また(日本に)来たい」と口にしていた彼らの次の舞台を楽しみにしたい。



東京=野崎友子通信員

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