仁寺洞(ソウル市鍾路区)の交差点から安国洞方面に歩いていくと、仁寺洞の中でも特に目立つ建物が一つある。そこが「サムジキル」だ。

 仁寺洞の新たな名所として2004年12月にオープン、工芸をテーマに複合文化空間を兼ねたショッピングモール。

 さらに詳しく説明すると、広さ約9.9平方メートルの工芸作家の工房や各種デザイン専門店、伝統家具店、生活用品店、韓国伝統料理店など70店余りが集まっている地上4階、地下2階建ての建物だ。

 それなのにどうして「キル(韓国語で道の意)」という名前が付いているのだろうか。

 5カ所の入り口のどこから建物に入っても、どうしてこの建物を「キル」と呼ぶのかが分かるはずだ。


 今すぐ確認したいあなたのために、このサムジキルを詳しく紹介しよう。

 大人でも子どもでも、友人同士でも恋人同士でも、皆が楽しむことができる道。見どころ盛りだくさんで、仁寺洞の新しい名所として定着している仁寺洞の必須コースが、この「サムジキル」だ。

 サムジキルは、仁寺洞特有の雰囲気に満ちた道をらせん型につなげた空間だ。

 らせん状にすることにより、仁寺洞の通りとサムジキルが一体化し、この街に遊びに来た人は建物の中に入るのではなく、新しい仁寺洞の通りを歩いているような気分になれる。


 各階は単純に1階、2階という呼び方ではなく、韓国式の味のある名前がついており、その道にそって小さな店やギャラリーが並んでいる。

 入り口を入ると、広さ495平方メートルほどの庭が広がり、隅に階段がある。これは普通の階段ではなく、傾斜3-5度のらせん状の道になっている。道なりに歩いていくと、上の階に行けるという構造。そのため階段ではなく、道と呼んでいるのだ。

◆サムジキル

住所:ソウル市鍾路区寬勲洞38
ホームページ:http://insa.ssamziegil.com/

 

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