俳優ソン・イルグクが11日、東京・日比谷公会堂で行われた「『風の国』スペシャル上映会&韓流ファン感謝祭」にゲストとして登場。トークや握手会・撮影会などファンとの交流を楽しんだ。ソン・イルグクが日本でこのようなイベントに参加したのは初めてだ。

 ソン・イルグクは満員の会場の「サランヘヨ」の大合唱に迎えられて登場。「大勢の前で緊張しています」とハニカミながら笑顔を見せた。

 トークでは、『風の国』が終わって3カ月ほどたつが、5年間休みなく仕事をしてきたので、今はずっと休みで、運動したり、映画を見たり、本を読んだりして過ごしていると語った。「『風の国』の撮影で肩を痛めて、運動を始めたのは1週間前」と明かしながらも、「5月初めにはトライアスロンの大会に出る」と回復ぶりをアピールした。


 『風の国』で朱蒙の孫のムヒュル役を演じたことについて、「オファーが来て悩んだが、朱蒙で叶わなかった生まれ変わるという願いが(『風の国』で)かなったと考えてください」と話した。

 大きな手で引き寄せる力強いハグのシーンで何を考えているのか、との問いには答えに窮した後「打ち上げで、チェ・ジョンウォンさんの腕にアザができるほどで、申し訳なかった」と話し、笑いを誘った。

 撮影中のストレス発散法は、「大きな声を出し、気合いを入れてストレスを発散する。『海神』の時からやっている。時代劇はストレスがたまる。『風の国』では赤ちゃんに大きな声を出して泣いてばかりだった」とまた笑わせ、舞台上でやってみせてくれた。


 これまでの役のうち、自分に一番似ていると思うのは、との質問ではドラマ『人生画報』のヒョンシク役を挙げ、「世間知らずの息子が大人になっていくところが僕と似ている」とした。

 プレゼント抽選会でサイン入りのグッズがいろいろ贈られる一方、ファンからは「ソン・イルグクさんと私」という手記の朗読や、寄せ書きがプレゼントされると、感動しきりだった。

 また、イベントにはほかにゲストとして『朱蒙』の大ファンだといううつみ宮土理、そして歌手のZeroが参加。Zeroは「約束」(『美しき日々』)、「さよなら愛する人」(『愛情の条件』)などを披露し舞台に花を添えた。


 大人らしく、折り目正しい紳士的ながら、時折おちゃめな少年のような仕草や表情を見せるソン・イルグク。次回作はまだ決まっていないそうだが、次は現代劇をやるつもりだという。「時代劇」で見せるカリスマとあどけなさの相まった魅力を次の「現代劇」でも見せてほしい。

 なお、今回のイベントはファンミーティングではなく、ソン・イルグク主演の『風の国』日本放送応援とチャリティー行事を兼ねたもの。そして、「ファンのへ感謝の気持ちを込めて無料招待」という形で『風の国』スペシャル上映会&韓流ファン感謝祭実行委員会主催、NPO法人日韓文化交流会共催で行われた画期的な試みのイベントだ。



東京=野崎友子通信員

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