映画
チュ・ジフンが『キッチン~3人のレシピ~』PRで記者会見
31日午後、東京都内ホテルにて映画『キッチン~3人のレシピ~』(以下『キッチン』)の記者会見が開催され、主演の一人であるドゥレ役を演じたチュ・ジフンとホン・ジヨン監督が登壇した。
チュ・ジフンは前日30日の夜、ウェルシティ東京で『アンティーク~西洋骨董菓子店~』のジャパンプレミアで、ミン・ギュドン監督とともに舞台あいさつに立ち、2日連続で2つの映画のPRを行うという多忙なスケジュールをこなした。
会見でチュ・ジフンは、演技で意識した点を問われ、「シナリオを見て感じるままに演じた」と語り、シナリオを初めに見た時の印象を「小さな日常の小さな幸せを感じるところに共感できた。温かい印象を受けた」とした。
また演技面に関して、「キャラづくりで監督とよく話し合ったことは、ドゥレは罪の意識を持たないようにしようということ。純粋な人物、ということを前面に出すことによって正当性を得られるのではないかと。演技しようという気持ちを出さず、自然な演技を心掛けた。評価は観客にまかせたい」と語った。
歌を披露したシーンについては「最初、フランス語がまったくできずにとまどった。音楽を聞いてやってみたができず、フランス語の先生に習って撮影した。しかし、最終的には再度アフレコでひとつひとつ先生に直してもらって録音した」と明かした。
ホン監督は、「キャスティングに1年半をかけた。演技よりも3人の俳優の調和が大切だと考えた。チュ・ジフンさんは、ドゥレは自分の20代前半のころとそっくりだと話してくれた」と話した。
また、チュ・ジフンのお気に入りの場面を4つ挙げ「情事シーン、セレナーデを歌うところ、3人が家にいて、モレが寝ていて、二人が話をしているところ、飛行機の中で一人むせび泣くところ。ここではわたしの大好きなチュ・ジフンを本当に手放してしまったような気がした」とその思いを明かした。
映画『キッチン』は5月30日、シネカノン有楽町2丁目、ヒューマントラストシネマ文化村通り、新宿武蔵野館ほか全国ロードショーされる。
東京=野崎友子通信員