チャン・ジャヨンさんは自殺前に心境を綴った文書を残したのか。

 チャン・ジャヨンさんが死ぬ前に残したA4サイズの用紙6枚分の文書を持っていると主張してきたある人物が8日午後、盆唐ソウル大病院(京畿道城南市)に設けられた焼香所を訪れた。

 匿名を要求した同氏は「遺族に遺書を渡した。公開するかどうかは遺族たち次第だ」と述べた。遺書の原本は同氏が持っているという。

 同氏は「とても敏感な内容が書かれているため、公開することができない。ただ報じられたように、うつ病による自殺ではない」と説明した。

 また「もともと土曜日に会う約束をしていたが、お互い体調が悪くて月曜日に会うことになった」と述べ、「ジャヨンが“わたしが演技できるよう助けてほしい”と言ってきた」と伝えた。「わたしもジャヨンの死が信じられない。この2週間の間、ずっと話してきたのに…」と語った。

 「2月28日と3月2日にジャヨンから文書を受け取った。厳密な意味での遺書ではなく、心境告白」と説明した同氏。チャン・ジャヨンさんが苦しんでいたという部分については口を閉ざしたまま、彼女が耐え難い問題を抱えていたことをにおわせた。

 同氏は「他の犠牲者が出ないことを願っている。遺書を家族ではなく、わたしにくれたことも家族が被害や苦痛を味わうのではないかと心配したようだ」と話した。

 また「(遺書の内容が)あまりに膨大なので、全て説明することはできない。たしかに本人が自殺を決心するだけの原因があった。みんな驚くような内容」と強調。続けて「わたしが彼女でも、たぶん辛かっただろう。警察の調査が行われたら、それに応じるつもりだ」と語った。

 しかしチャンさんの遺族側は「そのような文書を受け取っていない。接触した事実もない」と重ねて主張。盆唐警察側は「その文書に自殺に関する新しい事実があるなら、検察で再捜査を行うことができる」とコメントした。
 
城南=クォン・ヨンハン

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