-相手役のハン・ジヘさん(ナ・ダンプン役)とは息が合ったんでしょうか。

 「ハン・ジヘさんとは本当に仲良くなりました。本当に自分が好きなんじゃないかと思うぐらいでした(笑)。彼女は、一緒に頑張って成功しましょう、というタイプの人。謙虚で、素敵な人です。ドラマでは100話ぐらいまで(自分たちは)けんかばかりしてるんですよ。それでようやく好きだと気付いて、結婚に至るんですが、いつラブシーンができるのかと期待してたんですが、ハネムーンに行ってやっといちゃいちゃできたんです。初めてのキスの時もたくさんできるかと思ったらNGがなく1回でOKになっちゃって残念でした(笑)」

-そんなに仲良くなられたなら、交際のうわさが出たのも納得できますね。

 「そう、ちょうどハン・ジヘさんが交際されていた方との破局が報じられた後だったので、共演者の方や周りの人にまで“おまえのせいで別れたんじゃないの?”“本当に付き合ってるの?”と言われました。当時、自分は知名度が低かったし、これで名前が売れればいいや、ぐらいに思ってほっておきました。ハン・ジヘさんには申し訳なかったかもしれませんね(笑)」

-撮影で何か印象的なエピソードがありますか。

 「カン・ベコはよくなぐられるんですね、いろんな人に。台本をもらうたびに、“ああ、またなぐられるんだ”と思ったことが懐かしいです。まあ、なぐるよりなぐられる方が気楽ですから。でも、なぜかハン・ジヘさんになぐられる時はNGが多かったんですよ」

-なぐるシーンって本当になぐってるんですか。

 「そうですよ! ちゃんとなぐってくれるほうが1回で決まるんですが、ハン・ジヘさんは遠慮があるのか、中途半端になって、それがNGの原因になるんですね(笑)」


-今後の予定を教えてください。

 「今、『国家代表』というスキージャンプの映画を撮っています。4月まで撮影して、7月ごろ公開予定です。その後は、ミニシリーズか1日ドラマをやる予定です」

-スキーは実際にやるのですか。

 「スキーは小さいころからやっていたので、普通にすべるのはうまいと思います。でもジャンプは全然違うので、4カ月前から練習を始めました。飛ぶシーン以外はすべて自分でやっています」

 そういえば、キム・ジソクは『憎くても可愛くても』のぽっちゃり、ほんわかしたイメージとは違い、顔はシャープになり、色も浅黒く、体も締まっていた。映画のために、9キロの減量をし、本来の色白を日焼けサロンで黒くし、ひげも伸ばしてワイルドな姿に変身していた。

 しかし、「カン・ベコをやっていたころは、中高年の方が可愛がってくれた。食堂に行くとかわいそうとサービスしてくれたり。最近は忘れられてきたようで寂しい」と語るキム・ジソク。今はクールなアスリートに挑戦中ながら、人懐こい笑顔を全開に。「親しみやすいキャラは自分の本来の持ち味。そういうイメージはなくしたくない」と語るその素顔に、多くの人を引き付ける魅力がにじみ出ていた。

 ベコとダンプンの恋愛話を中心に、家族や兄妹のエピソードも丁寧に描いた笑いあり、涙ありのハートフルストーリー『憎くても可愛くても』は、DVD-BOX1が3月6日にコリア・エンターテインメントから発売される。BOX2は4月3日、以下順次リリースされる。また、CS放送のMnetで、2月8日から月曜~金曜の午後10時25分に放送中だ。

野崎友子

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