12日、歌手Rain(ピ)がZEPP TOKYOで2回のファンミーティング「New Year Rain's Fan meeting, My Story」を行い、満員となる5400人のファンが詰めかけた。

 Rainの訪日は、昨年6月の東京でのファンミーティング以来、約7カ月ぶり。その際は、米映画への進出でしばらく日本のファンに姿を見せていなかったRainが、その間待っていたくれたファンへのあいさつ、ということで行われたものだった。しかし、今回は「歌手Rain」として、新アルバム「Rainism」を引っ提げてのファンミーティングとあって、その姿には自信と余裕が見てとれた。

 大歓声に包まれて「It’s Raining」「太陽を避ける方法」を歌って登場。その後のトークでは、アルバム「Rainism」について、「プレッシャーはたくさんあったが、楽しんで作ることができた。きっと気に入ってもらえると思う」と語り、「Rainismという曲は、Rainから始まったシンドロームという意味、自分が最初から最後まで作ったという意味が込められている。自分を見つめ直して語るという意味も含まれている。自分の考えをたくさん入れたいと、“LOVE STORY”という曲も作り、そのMVのシナリオも自分で書いた」と明かした。


 ファンが気になる「彼女」については、「今はいない」としながら理想としては、「料理が上手な人。そして一緒に、よく食べてくれる人。話し相手になってくれる人。スポーツや外に行くのが好きなので、一緒に楽しめる人」などと話した。

 トークの後には、自身がデザインも手掛けるブランド「Six to Five」のグッズなどのプレゼント抽選や、バックダンサーを交えてのトークなども行った。そして歌は「Rainism」からは「9月12日」「Fresh Woman」そして「Rainism」の日本語バージョンを初披露。振り付けも評判の、切れのいいダンスとともにファンを喜ばせ、スタンディングでぎっしり埋まった会場の熱気は上がりっぱなしだった。最後のアンコール「さよならの代わりに」まで、元気な笑顔をファンに振りまき、ファンの熱い思いに応えていた。

 また、Rainは昨年12月にKINTEX(京幾道高陽市一山西区)で開催された「Six to Five」のファッションコンサートにおいて、某旅行会社が自身の所属事務所に無許可で企画したツアー参加者が現地で入場できずトラブルとなった件に自ら触れ、「12月の件は、事務所を通じてきちんと対処しているが、入れなかったファンの皆さんには申し訳なかった。(非公認のツアーには)だまされないようにしてください」と語った。


 なお、今回のファンミーティングはRainの2009年初の公式活動。12日の東京に続き、14日にはグランキューブ大阪で5000人のファンを迎えファンミーティングを行い、14日に帰国の途につく。

 そして今後、アジア各地でのファンミーティングも予定されているという。今年の予定としては、ハリウッド映画『ニンジャ・アサシン』の公開に伴うプロモーション活動があるが、春ごろには日本でのコンサートも行う見通しだ。

東京=野崎友子通信員

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