17・18日の両日、SHINHWAのメンバー、Mことイ・ミヌが、東京・JCBホールで単独コンサート「M RIZING」を行った。JCBホールは1階フロアがスタンディングだ。立錐の余地もないほどぎっしり会場を埋めたファンは、オレンジのペンライトを掲げ、ミヌに負けないパワーで声援を送り、合わせて5000人のファンが熱いライブに酔いしれた。

 イ・ミヌはショー風なダンスでスタートし、パワフルなダンスから、セクシーダンスまで交え、全20曲を歌い踊った。「Pretty Woman」ではファンを舞台に上げ、体を接近させて歌を歌いファンを刺激したり、頭から水をかぶったりと、イ・ミヌらしい派手なパフォーマンスを見せた。

 さらに日本では初めてピアノの弾き語りも披露。MCは日本語を多用し、「うれしウイッシュ!」など日本の流行ギャグもはさむなど日本通ぶりを発揮、ファンを沸かせた。

 そして、終始笑顔を振りまいていたイ・ミヌだったが、最後の「Last First Kiss」では、ファンの大合唱とラストということに感極まったのか、声をつまらせ目をうるませた。しかし、最後には再び笑顔で、ファンに愛と感謝の気持ちを伝えてステージを後にした。

 なお、18日のコンサート前に行われた会見で、イ・ミヌは「日本のコンサートが一番楽しみ。日本のファンが一番」としながら、日本での入隊前最後となる公演を前に「これまで日本での公演は何度か経験しているが、今日は緊張している」と気持ちを吐露。


 コンサートのMCなどで努めて日本語を話していることについて「韓国語がわかるファンの方もいるが、やはり日本ではわからない人も多いと思うので、日本語で伝えたい。自分は、韓国でビヨンセが『アンニョンハセヨ』と言ってくれただけでもうれしかった。だから、自分も日本語で話すことでファンが喜んでくれると思う」との思いを語った。

 また、日本のファンに「皆さんがアクセサリーやシャツ、パンツなどいろいろプレゼントをくださるのはうれしい。皆さんの気持ちがありがたく、コンサートや番組出演などの時にもよく身に着けるようにしている」と感謝の気持ちを示しながらも、「Mサイズの物をくれる方が多いが、日本のMサイズは韓国のSサイズで、自分には小さすぎる。ぜひLサイズの物をお願いします」と、ミヌならではのジョークを付け加えて笑わせた。

 これからの予定については「韓国で、アルバム『M RIZING』の後続曲の活動やコンサートもあり、年末も忙しい。今後はバラエティー番組にもいろいろ出て、自分のギャグも作りたい。でも、久しぶりに(SHINHWAの)メンバーとも会いたい。スノボとか、みんなと出掛けたい」と語り、先の希望として「日本が好き。日本で本格的に活動したいと思っていて、日本の事務所も探している」と明かした。来年5月の入隊が決まったミヌだが、本人の仕事への情熱、動きは衰えることはないようだ。

東京=野崎友子通信員

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