17日、『ベートーベンウィルス 愛と情熱のシンフォニー』がMnetで日本初放送記念されることを記念するイベント開催にあたり、訪日した主演のキム・ミョンミン、イ・ジア、チャン・グンソクが東京・五反田ゆうぽうとホールで記者会見を行った。

 人気の三人の俳優が、この作品を選んだ理由は何だったのだろうか。カン・マエ役のキム・ミョンミンは、「台本も素晴らしく、“マエストロ”ということに魅力を感じ、やりがいがあると思った」としながら「やりとげられるか心配でもあったが、難しいことに挑戦するのが魅力」とした。

 そして、まるで本物の指揮者のようだ、と賞賛された指揮について「本物の指揮者ではないが、本物に見えるようにやらなければならないプレッシャーがあった。自分は、とにかく模倣するというやり方をした。指揮者に教えていただき、楽譜を丸覚えした。そしてカラヤンのビデオを何度も見た」と明かした。

 カン・ゴヌ役のチャン・グンソクは「音楽があるから選んだ」と音楽好きらしく話し始め、「音楽的な感動のあるドラマだと思った。またキャスティングされた方々と共演したかった。自分はバンドをやっているが、これまでクラシックは…クラシックと親しくなろうと思った」と語った。

 「自分は遅くに合流したので、準備期間が少なかった。トランペットは吹けないが吹き方、吹いている動作をしっかり練習した。指揮は、キム・ミョンミンさんの指揮はカラヤンスタイル、自分の指揮はカルロス・クライバースタイルなので方法が違う」とのことで、撮影が始まってからもずっと練習したという。

 トゥ・ルミ役のイ・ジアは、「クラシックをテーマにしたドラマは韓国ではこれまでにないもので、斬新だった。すべてのキャストが魅力的で、夢に向かっている役どころが気に入った。バイオリンは3カ月前から1日数時間毎日練習した」とした。

 キム・ミョンミンは、役柄でも先生、マエストロで怖く、威厳ある存在だが、この日もそんな雰囲気をたたえていた。終始笑顔を見せるチャン・グンソク、イ・ジアとは対照的に口角をほとんど上げないキム・ミョンミンだったが、それには理由があった。「現在、次回作の映画に入っており、それは重病患者の役で、生きる意欲とか食欲がなく…今日は、なんとか元気を出そうとしている」とジョークを交え、少し笑顔を見せてくれた。


 チャン・グンソクは、先日日本でファンミーティングを開き、日本への留学を公言するなど日本に慣れ親しんでいるせいか、日本語を交え話すなど余裕を見せた。「これまで、恋が実る恋愛ものをやったことがないので、やってみたい。『君はペット』みたいなかわいい恋愛のあるドラマをやってみたい」と今後の展望を語った。

 イ・ジアは終始節目がちながら明るい笑顔を絶やさず、キム・ミョンミンを見る目はトゥ・ルミを思わせたが、「今後はちょっとクールな感じの役をやってみたい」とイメチェンへの意欲も見せた。

 『ベートーベンウィルス 愛と情熱のシンフォニー』は韓国100%エンターテインメントチャンネルMnetで12月22日より、毎週月曜・火曜の午後9時から放送となる。また、来年1月26日から2月2日までの月曜から金曜の朝5時30分からキャッチアップ放送も決定した。



東京=野崎友子通信員

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