映画
『最強☆彼女』日本公開でクァク監督舞台あいさつ
『猟奇的な彼女』や『僕の彼女はサイボーグ』などで知られるクァク・ジェヨン監督の最新作、『最強☆彼女』が11月29日、日本公開され、クァク監督が東京・シネマート六本木にて初日舞台あいさつを行った。
舞台あいさつは、観客から寄せられた質問に答える形で行われた。主演のシン・ミナの印象について、「シン・ミナは映画よりもっときれい。それまでの作品では、彼女の魅力がそれほど出ていなかったようなので、今回は彼女のかわいらしさをより出した。ワイヤーアクションが特に多くて、まるでスパイダーマンのようだった。夏だったが、衣装もそれ用に着なければならないなど過酷な状況下で頑張ってくれた」と賞賛。
オン・ジュワン、ユゴンについては「後で知ったことだが、オン・ジュワンとユゴンは、もともと同じ大学出身で友達だった。とても仲良しで、二人はこのためにバイクの免許を取ったり、ホッケーをやったり、武術を習ったりと努力してくれた。オン・ジュワンがダンスがうまいので、そのシーンをぜひ入れようということにしたが、結局、代役の人のダンスがとてもうまかったので、そちらを使うことになってしまって気の毒だった。また、オン・ジュワンは潜水のシーンで、自分がもっと潜ってと言って、彼はそのようにしてくれたが、上がってきた時に耳から出血し、鼓膜がやぶれるという事故になり、申し訳なかった」などと彼らの努力と熱演の内幕を明かし、謝意も込めた。
主役の女性は皆強くてチャーミングだが、そういうキャラにする理由は、との問いには「自分の幼少時代、あこがれていたのがそういう女性だった。また、自分には二人の娘がいるが、そういう女性になってほしい。そんな思いが込められている」とし、キャスティングのポイントも「とにかく、かわいい女性。強くても男性の助けを必要とする女性、というのがポイント」と話した。
チャーミングな女性を独特のクァクワールドで描くラブコメ「彼女」シリーズの最新作、『最強☆彼女』はシネマート六本木、シネマート新宿で公開中。12月にはシネマート心斎橋で公開予定など、全国で順次ロードショーされる。
なお、クァク・ジェヨン監督の今回の訪日は、パナソニックのCM撮影のため。このCMは、12月23日午後8時54分から日本テレビで放送されるスペシャル音楽番組『ハッピークリスマスショー2008』の番組中で、1回限り流されるもの。同番組のスポンサーであるパナソニックの「心をつなぐ物語」という2分間のCMで、こちらもファンには楽しみな「作品」となることが予想される。
東京=野崎友子通信員