大ヒットとなった映画『妻が結婚した』青龍賞で主演女優賞を受賞したソン・イェジンが22日昼、横浜でクルージングイベントを開催した。ファンクラブ「Hamil Japan」の結成1周年記念のファンミーティングで、130人余りの熱いファンが参加した。

 韓流スターのファンミといえば、男女を問わず女性ファンが圧倒的に多いのだが、今回は男性が7割を占め、目を引いた。

 青龍賞主演女優賞を受賞した感想を「候補に挙がった時に、もしかしたらとは思ったが、まさかと思いコメントも準備していなかった。本当なら感謝しなければいけない人がたくさんいたが、できずに申し訳なかったが、初めての主演女優賞でうれしかった」と語った。

 現在ヒットしている『妻が結婚した』について、「結婚制度は厳格なものがある。しかし、この映画はそれを逆の発想で描いている。自分がそういう人と思われるのでは、という心配もあったが、それを超える魅力を感じて出演を決めた」と苦悩の中出演を決めたことを明かすとともに、「女優として、また一つ翼を付けてくれた作品」と語った。


 作品の幅が広いソン・イェジンだが、「20代は役柄が限られていたような気がするが、年を重ねるに連れて幅も広がり、見てくださる皆さんにもいろいろな役をやることで楽しんでもらえると思う」と演技への自信も見せた。

 また、女優という職業への思いを「女優になりたかったし、なれたこと、皆さんに愛されていることは幸せ。けれどもこの職業は、評価を受けなければならない、という点では大変。ファンの皆さんは自分を過大評価してくださっている気がするが、それが重荷なこともある。皆さんにいつも笑顔を見せなければと思うが、つらかったり、悩んだりもする。しかし、それが女優で、常に視線を浴びることは大変なこともあるが、皆さんによい姿をお見せしたい、もっとうまくなりたいと思い頑張れる」と率直に吐露した。

 ソン・イェジンはクルーズに弱いのか、「酔い止めを飲んできた」としながらも、尾崎豊の「I LOVE YOU」の韓国語カバー曲を歌ったり、一人一人にサイン入り生写真を手渡しするなどファンサービスに努めた。一方、ファンはソン・イェジンが好きな「君は愛されるために生まれた」を合唱、ソン・イェジンを喜ばせるなど、こぢんまりしたファンミーティングには、終始暖かい空気が流れていた。



東京=野崎友子通信員

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