映画
カン・ドンウォン、イ・ミョンセ監督訪日(下)
-監督から見たカン・ドンウォンさんの魅力は? カン・ドンウォンさんから見た監督の魅力は?
カン・ドンウォン「監督はこれまでも素晴らしい作品をたくさん撮っていて、多くの方に評価を得ている監督ですが、私はデビュー間もないので昔の作品は実は最初はよく知りませんでした。不思議なことに『デュエリスト』でご一緒したときから、監督と一緒に仕事をするのは楽でした。今も私とって最もよく心が通じ合う、分かり合える監督でもあります。
監督の最大の魅力といえば私の考えでは、間違っているかもしれませんが、ご自身のやりたいことを妥協せずにやり通す、貫き通すという点。監督が考えているイメージをそのまま画面に映し出すということ。長所がほんとにたくさんある監督だと思います」
イ・ミョンセ監督「カン・ドンウォンさんの魅力は皆さんがよく知っていると思いますが、特に私が好きな魅力でいえば、皆さんがまだ知らない部分があると思います。
カン・ドンウォンさんの好きな食べ物に「豚のクッパ」があります。韓国では庶民的な食べもので、カン・ドンウォンさんは独特な好みを持っています。見た目とは違って純朴な面を持っていると思います。見た目では高級レストランでフォークとナイフを使って上品に食事をしそうですが、実は韓国の庶民的な食べ物をはしやスプーンで美味しそうに食べる、その姿を見ると、彼の意外な一面を魅力的に感じます。
また、とても勝負欲が強いという面があります。演技のモンスター的な気質が備わっています。近い将来、役者として、演技のモンスターになっていくことを願っています。
こういうことを言うといつもファンに怒られますが、私たちには同じ遺伝子が流れているじゃないかと思うことがあります。これは私にとっても初めての経験で、現場演技の指導をしている時に、彼には言葉以外の部分で通じることがあるのです。例えば数字を数えて「1・2・3」と言ったときに、そのリズムに乗ってそのまま演技を消化するといったことが、私たちの間では自然と交わされています。
これらすべてが彼の魅力であり、まだまだ隠された魅力があります。今後、みなさんがその隠された魅力を見出してほしいと思うし、役者としてモンスターになってほしいと期待しています」
東京=小林宏江通信員
朝鮮日報日本語版