『コーヒープリンス1号店』でブレイク、人気上昇中の俳優、キム・ジェウクが27日午後5時、東京・FACE新宿にて「キム・ジェウク1st Japan Fan Meeting」を開催した。

 キム・ジェウクはファンミーティングを前にファンも参加した公開会見を行い、シャイな一面を見せながらも自然体で質問に応じた。イケメン俳優としてはもちろんだが、普通に「オヤジ、おふくろ、アニキ」といった日本語を使う語学の堪能さも手伝って、日本でも話題となっている。

 「7歳ごろまで日本で育ち、その後韓国へ戻った。もともとバンドをやっていたが、17歳のときにモデルの話があって、始めることになった。CMなどもやって、俳優デビューは2002年。小さな役で、インディーズのバンドの1員の役だったが、それをやってから芝居は難しいと思った。そして、モデルもやめて、通っていた音大の勉強に専念した。大学では声楽専攻だった」と芸能活動の経緯などを振り返った。


 卒業後に芸能活動を再開、『コヒプリ』のオーディションで役を射止めたというが「初め、それほどのヒットは正直誰も予想していなかった」という。しかし、現場は本当に雰囲気が良く「皆本当に仲が良く、自分の撮影がなくても一緒に食事をしたり飲みに行ったりした。今でも仲良し」だとのことだ。

 プライベートでは、キムチチゲとか家庭料理を作るのが好きで「友達がよく酔っ払って泊まりに来るので翌朝、干したらのスープとか作ってあげる」という。

 そんな友達の中にはチュ・ジフンがいる。映画『アンティーク 西洋骨董洋菓子店』で共演し、個人的にも親しくしており「勝手に来る。くやしいけどいい関係」と表現し、互いの家をしょっちゅう行き来しているという。

 現在は、ソン・イルグク、チョン・ジニョンらが出演している『風の国』で時代劇に初挑戦している。「全国、あちこちの地方ロケに行くので家にも帰れず大変。初めは監督から家族の話と聞いていたのに、完全アクション系で苦労している。1月まで撮影があるので、けがをせずにやり終えたい」と語った。


 なお、ファンミーティングではトークのほか、アコースティックの弾き語りで「僕の好きな曲です」と『Whatever you will go』(The Calling)、『君が好き』(Mr.Children)、『Shine』(Mr.Big)を披露すると、会場からはおしみない拍手が起こった。

 そしてファンに「本当に今日楽しかったです。本当。元々人前に立つのが好きじゃなく心配もあったんですね。あんまり面白く話もありごめんなさい。また、近いうちに会えます。『アンティーク~』もよろしく」とあいさつすると、歓声が起こった。その後、シャイなキム・ジェウクだがファンひとりひとりと肩を組み2ショット撮影でイベントを締めくくった。

 『風の国』ではムヒュル(ソン・イルグク)の幼なじみの友人、チュ・バルソ役を演じているが、そのスタイルが洗練されていてかっこいい、と早くも評判になっており、その株は上昇中。ルックスのほか、アクションでも新たな魅力を見せてくれると期待されている。映画『アンティーク~』も11月13日に公開が予定されており、キム・ジェウクのブレイクは間近なようだ。



東京=野崎友子通信員

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