モデル出身の俳優イ・オン(本名:パク・サンミン)さん突然の悲報に、芸能界は悲しみに包まれている。

 21日未明、オートバイの事故で死亡したイ・オンさんは、中堅モデルから俳優に転身する前、天下壮士(横綱)を夢見る韓国相撲「シルム」の選手だった。

 イ・オンさんは高校生だった1997年、第78回全国体育大会シルム部門で金メダルを取ったほど、前途有望なシルム選手だった。しかし、テレビでモデルをしていたころのチャ・スンウォンにあこがれ、30キロもダイエットして2000年にモデルとしてデビューを果たした。

 有名ブランドのファッションショーでメーンモデルを務めるなど、モデルとしても成功したイ・オンさんは、06年にシルムを描いた映画『ヨコヅナ・マドンナ』(原題:『天下壮士マドンナ』)でシルム部の主将役を演じ、俳優デビューした。

 その後、イ・オンさんはほかのモデル出身俳優のように華やかな役ではなく、KBS第2テレビ『春が来れば』、MBC『コーヒープリンス1号店』、MBC『どなたですか?』などで助演し、俳優としての地位を着々と築いていった。

 そして、昨年放送された『コーヒープリンス1号店』がブレークしたことでイ・オンさんも注目されるようになり、10月には足球(脚と頭だけをつかったバレーボールのようなスポーツ)を描いた単発ドラマ、KBS第2テレビドラマシティーの『武功足球外伝』で初主演を果たした。

 さらに、19日に終了したKBS第2テレビのドラマ『最強チル』で主人公チル(エリック)が率いる愚直なほどまじめな刺客グループのメンバー「チャジャ」役を演じる一方、複数のケーブルテレビチャネルでファッション関連番組の司会を務めるなど、多方面で活躍していた。

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