チェコ・プラハでハリウッド映画の撮影に追われていたイ・ビョンホンは、一日でも早く帰国したいという様子だった。それもそのはず、1年近く海外ロケ現場を転々としているのだから、故国が懐かしいのも無理はない。

◇「撮影終ったらすぐ帰国して、見られなかった映画を見る」

 イ・ビョンホンは先日、プラハでインタビューに答えた。「15日にすべての撮影が終わる予定ですが、僕の撮影分はそれより何日か前に終わります。打ち上げパーティーにも出たいのですが、韓国に早く帰りたいという気持ちの方が大きくて…撮影が終ったらすぐ帰国するつもりです」。

 実際、イ・ビョンホンは自身の出演シーン撮影が終った直後の11日に帰国した。昨年7月中旬から中国・アメリカ・香港・チェコを渡り歩き、韓国映画『良い奴、悪い奴、変な奴』やハリウッド映画『I come with the rain』の撮影をこなしてきたのだから、一刻も早く家に帰りたかっただろう。

 そんな彼に「韓国に着いたら何が一番したい?」と聞くと、「長い間会えなかった友達に会いたい」「韓国料理が食べたい」といったこちらの予想を覆し、意外な答えが帰ってきた。その答えは「すぐ映画が見たい」だった。「韓国に着いたら、見られずにたまっていた映画が見たいです。撮影の合間にもDVDを見てはいましたが、忙しくてまだ見ていない映画がたくさんあります」。


◇「外国人が僕の名前を慣れない韓国語読みで呼ぶのが好き」

 日本をはじめとするアジア諸国で人気を呼び、ハリウッドに進出しても既に映画2本を撮影したイ・ビョンホンだが、英語名を付けず「イ・ビョンホン」のまま活動している。外国人にとっては正確に発音するのが難しい名前なのにもかかわらずだ。

 はじめは「ビョン」と省略して呼んでいた海外の映画スタッフたちに対し、イ・ビョンホンは親しくなるにつれ「ビョンホン」と呼ばせた。これについてイ・ビョンホンは「英語名を持たない理由は、難しくても外国人が僕の韓国語の名前を呼ぶのを聞きたいし、それが好きだからです」と説明する。「イ・ビョンホン」という名前をきちんと、そしてありのままに世界に伝えたいという強い意志が感じられた。

 一方、韓国人ならほとんどの人が知っている彼の名前と顔を、これからは世界の映画ファンに広めたいという気持ちから、イ・ビョンホンはけがの痛みにも耐えた。

 2カ月前にアクションシーンでキックするシーンを撮影したとき、彼は右ひざに痛みを感じたが、そのシーンを取り終わるまで耐え、撮影後に病院に向かった。『良い奴、悪い奴、変な奴』撮影前に左足首を折ったのに続き、右ひざ靱帯(じんたい)を少し切るけがに見舞われたのだ。

 イ・ビョンホンは「現地ではきちんと治療できませんでしたが、帰国できなかったので細心の注意を払い撮影を続けました。気を付ければ悪化しないといわれたのですが、けがが長引く可能性もあり心配しました」と話す。

 最後に、結婚してもいい年齢になって久しいイ・ビョンホンに理想のタイプを尋ねると、「まず話が合う人がいいです。それからヒップがきれいな女性がいいですね」と冗談を言い、笑わせてくれた。

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