キム・ジウン監督の『良い奴、悪い奴、変な奴』がカンヌの夜を熱く盛り上げた。

 第61回カンヌ国際映画祭の非コンペティション部門に招待された同作品は、24日午後11時(現地時間)、同映画祭のメーン上映館「ルミエール大劇場」で上映された。これに先立ち、午後10時30分にキム・ジウン監督とソン・ガンホ、イ・ビョンホン、チョン・ウソンがレッドカーペットに立つと、多くのファンや取材陣から歓声が上がった。

 同作品の上映は、ティエリ・フレモ執行委員長が司会を務め、映画祭の最終日であるにもかかわらず、2500の座席がほとんど埋まるほどの盛況ぶりだった。フレモ執行委員長の紹介で俳優らとキム・ジウン監督が順番に入場すると、観客は一斉に立ち上がり、拍手で迎えた。

 この後、ライトが消え、映画祭のロゴと制作会社やスポンサーのロゴが巨大なスクリーンに映ると、観客から再び拍手がわき上がった。

 この日の上映で見せた観客の反応は、同日午前11時30分に行われた記者試写会のときよりも熱かった。1930年代の満州(現・中国東北部)を舞台にしたウエスタン風の同作品は、限りなく続く地平線を背景にさまざまなアクションが展開され、映画の途中で幾度も客席から拍手喝さいが巻き起こった。


 特に、同作品の中で「変な奴」を演じたソン・ガンホのコミカルな演技に、会場からたびたび笑い声が起こった。

 映画が終わり照明がつくと、観客は一斉に立ち上がり、力強い拍手を送った。この日、観客たちはキム・ジウン監督と俳優たちに約5分間にわたってスタンディング・オべーションを行い、映画に対する深い満足感を示した。

 ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、チョン・ウソンは2階の客席にいる観客まで拍手をしているのを見て、感激の表情で劇場の隅々にまで手を振り、拍手に応えた。

 試写会後の外信の反応も上々だった。バラエティー誌の記者は「映画はとても面白く、興行性もあり、とてもよくできていた」など、賞賛の言葉を惜しまなかった。アルジャジーラの記者は「今回の映画祭で最も面白い作品だと思った」と伝えた。

 ある米国の記者は「同じ非コンペティション部門に招待された『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』よりも面白かった」と絶賛。

 今回の映画祭のミッドナイト・スクリーニングに招待された『追撃者』のナ・ホンジン監督は「とても面白かった。キム・ジウン監督は素晴らしい映画を作った」と感想を語った。

 映画祭が閉幕する25日、キム・ジウン監督は海外メディアのインタビューを受ける予定だ。

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