1992年のミス京畿道「真」(グランプリ)に選ばれたキム・ナムジュは、94年にドラマ『英雄日記』で芸能界にデビューした。

 その後『都市男女』『モデル』『私の心を奪って』などに出演、都会的でハイクラスな魅力で人気を集めた。


 2001年に映画『アイ・ラブ・ユー』でスクリーンデビューを果たしたが、ヒットには恵まれなかった。一方、同年ドラマ『彼女の家』で洗練されたキャリアウーマンスタイルのファッションを流行させ、トレンディー女優として知られるようになった。

 しかしその後、CM出演に活動を絞り、「女優とは名ばかり」と批判されたことも。05年に俳優キム・スンウと結婚、07年の映画『あいつの声』で子どもを誘拐された母親役を熱演した。この映画は観客動員300万人とヒットした。


 実話を元に作られたということで公開前から話題だった同作品は、そのストーリーだけでなくキム・ナムジュの6年ぶりのカムバックということでも大きな話題を呼んだ。待ちに待っていたキム・ナムジュのファンにとって、映画出演はうれしいニュースだった。


 しかし、女優としてのキム・ナムジュに懸念の声も上がっている。女優は作品を通じ存在価値を認められなければならない。だが、彼女はすでに作品に登場すること自体が話題になるという状況になっている。CMも作品の一種と言うなら、自らを「CMスター」という枠に閉じ込めていることになるのではないだろうか。

 ファンとともに歩む「真の女優」キム・ナムジュの活躍を期待している。

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