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森に漂うコーヒーの香り、1枚の絵のようなカフェ
3000坪の森と庭園が楽しめる。「カフェ」と呼ぶにはもったいないほどの広い庭とハーブ園、紅葉に彩られた森が1枚の西洋画のように、テーブルの向こうに広がっている。
世界的な経営コンサルタント会社に務めていたチ・スンヒョンさんが、退職後に3年半かけて自ら作り上げた京畿道安山の庭園を2カ月前から一般に開放した。「自分が本当にやりたいことは何なのか、悩んだ末に辞表を出しました。毎日ここで石一つ、草一株から自分で選んで庭を造りました」
除草剤を使わず、一つ一つ手がけたという庭園には、ヤマザクラやカエデが並んでいる。ローズマリー・オレガノ・タイムなどを植えたハーブ園の隣には、アジサイとキクも。散歩道を歩けば、小川のせせらぎも楽しめる。
犬好きな人なら、チ・スンヒョンさんが飼っている「タンチュ」「ナンナン」「ドゥンイ」のかわいらしさの虜(とりこ)になるだろう。週末には家族連れも多い。
チ・スンヒョンさんは「カフェはこの庭園にある施設の一つ」と謙遜(けんそん)するが、「ポーク・リブ・バーベキュー」(2万7000ウォン=約3260円)、「タイ風ビーフンサラダ」(1万1000ウォン=約1330円)、「手作りスコーン」(5000ウォン=約600円)、「ハーブ・アイスクリームとローズマリー・クッキー」(1万5000ウォン=約1800円)など、フードアカデミー「ラ・クイーンズ」とのコラボで生まれたメニューがそろっている。
お願いすれば、ローズマリーを添えたサツマイモを暖炉で焼いてくれることも。バリやタイから空輸したという木彫りの人形やハーブティーセット、アロマオイルが手に入るショップも必見だ。京畿道安山市常緑区八谷1洞、半月貯水池近く。営業時間:午前11時から午後6時まで。休業:月曜日。問い合わせは電話(031)437‐2045、ホームページへ。