大勢の日本の人気スターが韓国の映画館街にやって来る。

 愛、迷いと混乱、そしてアイデンティティーに対する疑問を抱え、韓国の映画客の前に姿を現す。時空を飛び越え、若い世代の感受性があいまった心の揺れや青春を描いた映画が、次々と韓国で公開されるのだ。

■『パッチギ!LOVE & PEACE』 



 まず、11日に公開された映画『パッチギ!LOVE & PEACE』は大ヒット映画『パッチギ!』の続編だ。1968年に朝鮮高校に通い、「パッチギ」(頭突き)でその名をとどろかせたリ・アンソンとその妹リ・キョンジャの6年後を描いている。

 「在日」と呼ばれながら日本社会で生きていく在日韓国人たちの生活と、その青春が観客にアイデンティティーに対する疑問を投げかける。

■『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』 



 25日公開の『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』は人気俳優オダギリジョーが主演の映画。美術の勉強を夢見てはいるが、ぶらぶらして借金だらけの若者が主人公。ところが彼を女手一つで育てた母ががんになってしまい…。

 映画『メソン・ド・ヒミコ』で韓国でもファンを獲得したオダギリジョーが、目標のつかめない日々の中でさまよいながらも、愛情豊かな母を大切に思い生きていく様子を心温まるエピソードで描いている。

■『どろろ』 



 これも25日公開のアクション・ファンタジー『どろろ』は妻夫木聡が主演。戦乱の時代、父が妖怪と結託し、その肉体を妖怪に奪われた百鬼丸(妻夫木聡)と、男装した女こそ泥のどろろ(柴咲コウ)の冒険だ。

 はるか昔か、遠い未来か定かではない時代、若い男女2人の運命が一つに絡まり、大きなうねりとなって物語は展開していく。

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