世界的な映画音楽の巨匠のエンリオ・モリコーネが、釜山国際映画祭に不満を表しながら釜山を去ったという話の真実をめぐり、映画祭期間中ずっと議論が行われた。

 果たしてエンリオ・モリコーネは、釜山国際映画祭に対し、不満を爆発させたのだろうか。

 4日開かれた映画祭の開幕式は、予期せぬ招かざる客と不慮の雨、アジア演技者ネットワークのスタートによって約150人の俳優たちが集まったことなどから、混乱を招いた。

 開幕式にはハンナラ党の大統領候補イ・ミョンバク氏とライバルである統合民主新党のチョン・ドンヨン候補、民主労働党のクォン・ヨンギル候補が突然参加したため、彼らに随行する警備員たちが押し寄せた。

 当初彼らは、レッドカーペットにエンリオ・モリコーネに先立って登場する予定だった。
しかしずっと登場を先送りしながら順番を待っていたエンリオ・モリコーネは、雨に濡れながら約20分間待つことになってしまった。

 結局、開幕式をこれ以上遅らせるわけにはいかないという判断のもと、エンリオ・モリコーネが先にレッドカーペットに出て行くことになった。

 紹介を受けて歓声の中を入場するはずだったエンリオ・モリコーネが、進行係に手を引かれ、突然出て行くことになったのだ。

 老齢に加え、ソウルでコンサートを行ったあとに釜山を訪れたモリコーネが疲れてしまったのは当然のことだった。

 この日午後に参加する予定だったハンドプリンティング行事に、モリコーネは健康上の理由で不参加を伝えてきた。

 エンリオ・モリコーネが行事に参加できなくなった理由は、行事に参加した多くの映画関係者にあらかじめ伝えられた。彼は予定通りの日程で韓国を離れた。

 キム・チョンリョン映画祭広報チーム長は、「イタリア語を話す通訳を準備できなかったことと、儀式上の手落ちがあった。しかし、偏った報道とは異なる部分が多い。

 だが一方的な報道とは違った部分が多い。

 映画祭が終われば、これに対して公式的な立場を明らかにするツモリだ」と語った。またキムチーム長は、「プレスカードを闇で入手した人たちがいたということについても、徹底した調査を行い真相を明らかにするつもりだ」と付け加えた。

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