武器ロビイストの生き様を壮大なスケールで描き、放映前から話題を集めていた水木ドラマ『ロビイスト』(SBS系)がスタートしたが、これを見た視聴者からはさまざまな意見が寄せられている。

 10日に2話連続で放映された『ロビイスト』は、初回冒頭で15分間にわたり、同ドラマの見せ場になるキルギス・ロケシーンを展開した。ヒロインのマリア(チャン・ジニョン)とハリー(ソン・イルグク)が反乱軍の人質として捕らえられ、先輩ロビイストのジェームズ・リー(ホ・ジュノ)と防衛産業企業「ハンソン・グループ」の息子テヒョク(ハン・ジェソク)が救出に向かうシーンだ。

 主人公たちの子ども時代を描く前にスペクタクル・シーンや武器ロビイストの活躍を見せ、視聴者の興味を引こうとしたものとみられる。

 続いて登場した子どものころのシーンでは、1996年の江陵武装共産軍事件をモチーフにした、韓国軍と工作員の戦闘や特殊戦司令部の鎮圧作戦がリアルに描かれた。第2話では、アメリカに移民後、観光バスの運転手として働いていたマリアの父(ソン・ジル)が拳銃強盗に殺されるシーンが強烈な印象を残した。

 このように銃撃シーンが「乱発」されたことについて、視聴者は同ドラマ公式ホームページの掲示板で激論を交わしている。

 視聴者の多くは「まるで映画を見ているようだった」と感激している様子だ。「初回から残酷なシーンが多かったが、とてもスリルあり、面白かった」「映像が美しく、スピーディーな展開で目が離せなかった」「緊張のあまり息もつけなかった。テレビの前から離れられない」「ソン・ジルが銃で撃たれ死んでしまうシーンでは涙が出た」と絶賛する書き込みが多数あった。

 その一方で、「テレビドラマにしては残酷すぎ、暴力的なシーンも多かった」と指摘する声も相次いでいる。銃弾に倒れた人に対しさらに銃を乱射し死亡を確認したり、頭部を銃撃したり、目を何度も刺して殺したりするシーンがそのまま放映されたためだ。

 ある視聴者は「手りゅう弾に当たった軍人の脚が吹っ飛ぶシーンまで見せたのは残酷すぎ。視聴可能年齢を表示すべきでは」と抗議している。

 そのほかにも、イラクの武装抵抗グループに拘束・殺害された故・金鮮一(キム・ソニル)氏や、バージニア工科大学銃乱射事件の犯人チョ・スンヒ容疑者の写真がドラマの導入部に挿入されていたことや、戦闘シーンのサウンド、江陵武装共産軍事件に対する時代考証などに視聴者の関心が注がれている。

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