今にも気笛を鳴らし、力強く走り出しそうな古い蒸気機関車、そのそばに立つ乗客たち、駅舎を取り囲むコスモス畑…。郷愁を誘う昔ながらの駅が次々と姿を消す中、ソウル市広津区陵洞にある子供大公園の蒸気機関車展示広場に懐かしい光景がお目見えした。

 子供大公園を管理・運営しているソウル施設公団はこのほど、同公園の裏門にあった列車や機関車3両の展示広場を整え、1970年代の地方駅を再現した。

 1930‐68年にソウル西大門‐清凉里を走っていた列車、1951‐73年に水原‐南仁川、水原‐驪州を走っていた狭軌(ナローゲージ)機関車、52年から京釜線鉄道区間を走っていた機関車を赤や茶色に塗り直した。これを取り囲むフェンスを低くし、ベビーカーや車いすでも入りやすいようにスロープを設置した。機関車の周りには機関士や韓服を着た花嫁、軍人などに見立てた90体の人形もあり、懐かしい光景を再現している。

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