今、ドラマのヒロインたちの間では「ショートボブ」が熱い。人気ドラマに出ている若い女優たちが相次ぎショートボブになり、イメチェンを図っているからだ。

 最近ヘアスタイルを変え最も注目を浴びているのは何といっても人気絶頂のMBCドラマ『コーヒープリンス1号店』のユン・ウネ。耳や首を見せたボーイッシュなショートボブが「男装のヒロイン」というドラマの役柄にピッタリと評判だ。だが、すべてのショートボブがユン・ウネのようなユニセックス的なイメージを狙っているわけではない。テレビに登場する女優たちのショートボブ現象を見ると、ユニセックス的な美しさだけでなく、フェミニンな美しさが引き立つスタイルもあるようだ。

 ユン・ウネのショートボブはユニセックス的な美しさの代表だ。ユン・ウネが声まで変え役作りに挑んだ『コーヒープリンス1号店』のウンチャン役は「やんちゃな」キャラクターでユニセックスの代表的存在だ。だが、スタイリングを少し変えれば洗練されたフェミニンな美しさを強調することもできるし、ケアも簡単。「ユン・ウネ・スタイル」は今や美容室の人気スタイルとして定着しているほど、若い女性の間で話題を呼んでいる。

 これを意識してか、MBCの新しい週末ドラマ『カクテギ』のパク・シネもボーイッシュなショートボブで「本家」ユン・ウネに挑戦状をたたきつけた。パク・シネが演じる23歳のチャン・シヤ役は好奇心いっぱいのおてんば女性。寺育ちで中性的な美しさを持つ役柄ということで、パク・シネは伸ばしていた髪を泣きながら切ったという。同じようなヘアスタイルにボーイッシュな役という共通点から「第2のユン・ウネ」と言われることもあるが、パク・シネは「キャラクターと演技で違いを見せる」と誓っている。

 一方、女性美を強調するショートボブもある。イ・インヘの「アナウンサー・ヘア」がそれだ。11月スタート予定のKBS第2テレビ水木ドラマ『インスニはきれいだ』で自信満々のテレビ局アナウンサー、ハン・ジェウン役を演じるイ・インヘは、思い切ってロングヘアをばっさりと切った。額を出し、すっと流れるようなイ・インヘのショートボブは、以前時代劇に出演していたころとはまったく違うキャリアウーマンのイメージだ。

 現在放映中のKBS第2テレビ月火ドラマ『アイ・アム・サム』ではソン・テヨンがショートボブで勝負に出た。内巻きカールのショートボブが純粋で女性らしい美術教師シン・ソイ役にピッタリ。シャイなキャラクターということで前髪を厚く下ろしている。イ・インヘが都会的な女性美なら、ソン・テヨンは都会の学校の先生ながら古典的な女性というイメージだ。

 KBS第2テレビ『嫁全盛時代』のイ・スギョンや、先日終了したMBC『新良妻賢母』のカン・ソンヨンのショートボブも目を引く。2人は「元気いっぱいの新世代」や「たくましい主婦」という役柄からショートボブにした。それをベースに毛先を巻き、華やかさを加えている。ユニセックス的な美しさにするか、フェミニンな美しさにするかはその時々の判断だが、役作りのためにショートボブを選んだというのが共通点だ。

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