ファントムグループのイ・ドヒョン会長は、証券取引法違反などの疑いで、現在検察に拘束されているが、相変わらず100億ウォン(約13億円)近くを保有する「エンタメ株長者」であることが分かった。イ・ドヒョン会長は、自身が最大株主であるファントム・エンターテインメントグループ(以下ファントム) の211万8775株と子会社ドーナツ・メディアの109万5890株を所有している。

 両社を合わせたイ・ドヒョン会長の保有株の評価額は、4日基準で92億ウォン(約12億円)に達する。しかし、イ・ドヒョン会長の租税脱税及び横領容疑などに対する検察の強制捜査と拘束の影響を受けて株価が下落、4月3日以来125億ウォン(約16億円)もダウンした。この保有株式評価額の減少率は、エンターテインメント業界でナンバーワンだ。

 一方、テレビ番組とレコード会社であるオリーブナインのコ・デファ代表と、ボイポスのキム・グァンス代表は、それぞれ保有株の評価額が86億ウォン(約11億円)と73億ウォン(約10億円)に達し、「エンタメ株長者」ランキングに名前を連ねた。コ・デファ代表の持ち株の評価額は、今年初めには100億ウォンを超えたが、株価が下落したために4日には28億ウォン(約4億円)のマイナスとなった。

 最近歌手Rainの移籍説によって株価が急騰したスターエムのホン・イ代表も、70億ウォン(約9億円)に及ぶ保有株の評価額を誇っている。

 最近、チャン・ドンゴンもスターエムの第3者割当有償増資に参加し、持ち株を74万5610株(4.94%)に増加、保有株の評価額もアップした。今年初めのチャン・ドンゴンの保有株評価額は18億6400万ウォン(約2億円)だったが、4日の終値基準では24億2000万ウォン(約32億円)にまで増えていた。チャン・ドンゴンは有償増資に参加したことで、わずかひと月で9000万ウォン(約1200万円)の評価差益を得た。

 YGエンターテイメントのヤン・ヒョンソク理事も、評価額20億ウォン(約3億円)台で「エンタメ株長者」に名を連ねた。ドラマ製作会社パン・エンターテインメントの45万株を保有していたヤン・ヒョンソク理事は、5月に15万株を売却し、現在の保有株評価額は23億2200万ウォン(約3億円)だ。一株あたり833ウォン(約108億円)で持ち株を取得していたヤン・ヒョンソク理事は、株式を売却することで10億9000万ウォン(約1億円)を現金化し、870%の収益率を記録した。

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